突然タイムスリップしてしまった旗本、越前屋俵之助(越前屋俵太)は、江戸幕府老中、水野忠邦から受けた使命を忘れる事なく、越前若狭の民情視察を始めた。雨の中、木の芽峠を越えて越前の国に入ろうとしたお奉行様、ひょんなことから、士族と2匹の忠犬にあう。雨宿りでいろりを囲み、様々な事を語り合った末峠の士族に共感する。降り立った里には心豊かな人々が待っていた。