もと彼
S1, E2: 大森トオル(ユースケ・サンタマリア)の後輩・柊平(妻夫木聡)がカメラマンを引き受けてくれ、スウィートブライダル社はちょっとした騒ぎになった。純(阿部寛)は、加奈子(飯島直子)が柊平になびくのではないか、と気をもむ。その加奈子はトオルと相変わらず言い争いを続けていた。当の柊平は、挙式予定表の「藤波千鶴」という名前を見て暗い眼をするのだった。 そんな折、本社の課長・柿沼(山西惇)から電話があった。結婚するのだが、スウィートブライダルで式を挙げるので日曜日に下見に行くと言う。その日は「三田村貴史・金子あずみ」の式である。トオルは本社にいいところを見せるチャンスと意気込んだ。 貴史(川端竜太)とあずみ(遠山景織子)が打ち合わせに来た。だが、貴史が、隙を見て加奈子をくどくなど二人の仲はどことなくおかしい。 そんな夜、トオルはいつもの公園で拓少年(神木隆之介)とサッカーを楽しんだ。今度の日曜は試合だと意気込む。トオルは応援に行くと約束する。拓少年が家に帰ると、加奈子と美咲(木村佳乃)がいる。拓は加奈子の息子だった。 後日、貴史とあずみがギフト選びにやって来た。ふてくされる貴史が加奈子に言った。「あいつが裏切ったんだ。浮気したんだよ。世間体で式をやるんだ」。すると、あずみも「式だけ挙げて入籍はしません」と言う。が、加奈子と美咲は、マリッジブルーのあずみの気持ちも分かると話し始める。 柊平は、初めて撮った披露宴の写真を、加奈子と美咲にけなされ、千鶴(内山理名)の会社に出かけた。 「待てなかったのか、俺のこと」と柊平。「あの人は、寂しい時に側にいてくれるの」。柊平は去って行く千鶴を見送るしかなかった。 土曜日の夜、拓は、やっと、加奈子に翌日の試合のことを切り出せた。加奈子も仕事を終えて応援に行くと宣言する。 明けた日曜。貴史とあずみの結婚式が始まった。加奈子の観察眼では、どうも二人の気持ちは互いに残っているようである。偽りの式はスムーズに進むかのように見えた。だが、柊平の後ろでトオルが「保険」の写真を撮っているのを柊平に見つかり、柊平は怒って出て行く。さらに、お色直しになって、あずみが控え室に閉じ籠もってしまった。美咲が説得する時間稼ぎに、余興で用意した寸劇を、何と、トオルと加奈子でやる羽目になった・・!
