人間、一世一代の大事業「結婚式」。その大イベントをいかに、素晴らしいものにするか、お手伝いするのが「ウエディングプランナー」である。だが、大事業だけに事件の発生も数限りなし。しかも、そのメンバーが、「幸せ」に縁遠い人々だったら・・・。「幸せ」と「不幸せ」が複雑に混在するプランニング会社「スウィートブライダル」のウエディングでどんな「幸せ」を求めることが出来るのか・・・。 ある日の教会。新郎・大森トオル(ユースケ・サンタマリア)はイライラと新婦・葉子(西田尚美)を待っていた。横には、後輩のカメラマン・鳴海柊平(妻夫木聡)が心配そうに見守る。そこへ、やっと新婦が登場した。だが、オルガンの響き渡る礼拝堂の中、葉子は恋人・健治(マイケル富岡)に連れ去られてしまった。 その1年後。トオルは、課長に呼び出され、辞令を渡された。会社名「スウィートブライダル」社の社長。出向である。数日後、トオルは「ス社」が企画した結婚披露宴へ向かった。加奈子(飯島直子)や、美咲(木村佳乃)、くるみ(伊藤歩)、果歩(今井陽子)、なな(木内晶子)が忙しく働いている。 そんな最中、トオルはくるみに祝辞スピーカーと間違えられステージに上げられ、お調子者ゆえ、そのままスピーチし、結局、二次会まで付き合うのだった。 翌日、トオルは加奈子たちを前に、着任の挨拶を行っていた。誰も聞いてなどいない。途中、出入りの花屋・小此木純(阿部寛)が入ってきて勝手にコーヒーまで飲んでいる。このいい加減な雰囲気に、トオルは宣言した。「結婚式はビジネスだ。会社である以上、利益第一!」 その直後なのに、加奈子は安い仕事を取っている。由美(奥貫薫)はバツイチ子連れの35歳。亮輔(川岡大次郎)は大卒直後の23歳。亮輔の父親・紀之(佐々木勝彦)は、そんな息子の結婚に大反対をしているという。親に頼れない二人の予算は「10万円」。加奈子は「大丈夫」と引き受けてしまう。トオルは怒ろうとするが加奈子の剣幕にたじろぐ。 翌日、加奈子たちは、チープ婚のカメラマンを探していた。トオルは女性陣の「尊敬」を集めようと、カメラマンの柊平にそれをやらせようとするが、簡単に断られる。敬意どころか軽蔑を増やす羽目に。 そんな夜、美咲は、お世辞にもイイ男とは言えない、老舗の菓子屋の若主人・浜谷つとむ(温水洋一)とデートをしていた。それを精神科のセラピーを受けた帰りのトオルがそれを目撃してしまう。 後日、純が「加奈子さんは、1年前まで教会のオルガニストだった。そこでたくさんの結婚式を見てこの仕事に転向したんだ。本人はバツイチ子持ち」と教えてくれる。トオルは、加奈子がチープ婚のカップルに肩入れする理由が読めた気がした。そして、トオルは何を思ったのか、結婚式の資金を出してもらうために亮輔の父親に会いに出かけた。それを聞きつけた加奈子は、余計なことをしでかすのではと、同じく亮輔の父親の会社に急いだ・・!