S1, E6: 武人(福山雅治)と千草(木村佳乃)がバリで一夜を共にしたと知った大友(立川政市)は、ショックで千草のことを忘れようと決意する。だが、あれほど気が付く優しい女性はいないと、なかなか思いきることができない。 リュウ太(ユースケ・サンタマリア)は、気楽に「裏切ったわけではなく、武人が先にやっただけのこと」というのだが、それは「俺とは二か月経っても何もないのに、武人とは会ってすぐそういうことになったんだろう」と大友をさらに落ち込ませることになってしまった。 一方、千草は仕事仲間に、大友とは別れたと告白。一人になって、自分を見つめ直そうと決め、とりあえず泳げないことを克服すべく、スイミングスクールに行くことに。武人からの「大友ともう一度会ってみたらどうだ」という留守電も無視。大友からの電話も、居留守を使って話そうとはしなかった。 その頃武人は、彩(板谷由夏)から、順調な仕事ぶりを伝える電話をもらう。そしてショーの打ち上げに来ればいい子も紹介するなどと言われる。それは武人に頼りたいが素直に言えない彩の、気持ちとは裏腹の言葉だったが、憮然とした武人はそこで受話器を置いてしまった。 その夜、武人は千草から家に来て欲しいとの電話を取る。切迫した声の様子に、千草のアパートに行ってみると、そこには降りしきる雨と、連日現れているらしい下着泥棒の見えない影におびえる千草が。母は旅行に行って一人ぼっちだという。「なぜ大友を呼ばない?」「携帯つながらなくて・・・」。結局、武人はビデオ修理や電球の取換えまで手伝わされるはめに。だが最後は、鏡台に置かれてあった髪止めを武人に見られまいと慌てた千草によって、追い立てられるようにしてアパートを後にしたのだった。 帰り道、武人は警察からの電話で、彩が薬物所持で連行されたと知らされる。駆け付けた武人に、彩は精一杯強がってみせたものの、「大きな仕事が来ると、私のように実績がないと影で足をひっぱる人もいる…舞台に立つことが怖かった・・・」と正直に打ち明け、「もう仕事やめようかな。そしたらタケのこと怒らせなくて済むし」と言った。そして今度の土曜日の仕事もキャンセルする。だから一緒に海でも行こうと武人を誘うのだった。 翌日。いつもの店に武人、リュウ太、大友が集まった。千草に会いに行ったが、自分を見つめ直したいと言われ、振られた悔しさに徹底的に飲みたいという大友に付き合うことになったのだ。 しかし、この時武人は、泥酔した大友から昨日はずっと家にいて携帯は切っていなかったことを聞き出し、千草が嘘をついて自分を呼んだことに気付くのだった。 武人のマンションになだれ込むように帰ってきた三人を、孝太郎(武田鉄矢)が迎えた。いいかげんに自分を安心させて欲しいと見合い相手・静香を連れての上京だったが、実は孝太郎は、長年勤めた製鉄所をリストラされていたのだ。そんな自分の状況もあって、武人には一刻も早く地に足つけた生活をして欲しいと願う孝太郎だった。 だが武人は、「彩のことは自分で決める。後悔しない道を俺が選ぶ」と言うのだった。
