
シーズン1、エピソード2: 桐吾(三上博史)と暁(天海祐希)はホテルへ入った。が、桐吾の携帯が鳴る。送信者は澄子(石田ゆり子)。桐吾の気持ちは萎えた。「ごめん」。桐吾はそのまま部屋を出て行ってしまった。 桐吾が家に戻ると、テーブルには手を付けていない食事がある。澄子に申し訳ない気持ちが広がる桐吾だった。 一方、暁は、日菜子(西山繭子)とエリ(猫背椿)に、桐吾との一件を話した。訝る二人に、暁はたまらず、「精子バンクに行くわ」。バンクには好奇心に駆られたエリがついてきた。と、隣のコーナーにやって来たドナー登録希望者らしい男は、偶然、エリの同窓生だった。その男が記入していた申込書は、学歴から容貌まで嘘ばかり。暁は、暗澹となった。 桐吾が仕事に出ると、スタジオの雰囲気が悪い。恭介(玉山鉄二)が、「佐古田部長(田山涼成)が、桐吾さんは、映画に誘われて天狗になり、仲間を見下していると言いふらしている」と教えてくれる。暗い気持ちになった桐吾は、ポケットに忘れていた暁のイヤリングに気が付いた。 桐吾は暁を訪ねた。桐吾は、初対面の時に暁が落としていったイヤリングを返し、さらに、ホテルまで行った日の無礼を詫びた。「勢いだったんだ、多分」。暁は、複雑な思いを抱きながらも、「分かりました。もう、ご迷惑をお掛けしません。子供のことはほかで解決しますから」と言い切ってその場を去ろうとした。その時、暁の携帯が鳴った。妹の昌美(佐藤藍子)からである。暁たちの母親・ゆり子(長内美那子)が階段から落ちたと言うのだ。「車で行きましょう」。桐吾が申し出た。 病院に着くと、ゆり子が退院するところだった。医師の説明をメモしようと、暁のバッグを探った昌美は、精子バンクの申込書を見つけた。昌美は憤った。「お母さんに『父親のない子を産みます』って言えるの?」。当のゆり子は、桐吾が暁の恋人だと勘違いしていた。 暁が、女性誌を眺めていると、桐吾が、敏腕CMプロデューサーと紹介されている。暁は、CMに詳しい後輩の淳哉(合田雅吏)にビデオを貸してもらう。 そんな夜、桐吾の家では、母親のサエ(中尾ミエ)の誕生パーティーが開かれていた。甚(勝村政信)一家と恭介も呼ばれている。そこで、甚の妻みどりが妊娠していることが発覚する。皆、一様に澄子の方を気にするのだった。 桐吾のスタジオに佐古田部長が現れた。「来週から現場来なくていい。庶務課長だ」。桐吾はショックで声も出せなかった。 桐吾の最後のスタジオの仕事が終わった。そこへ、暁がやって来た。病院へ送ってもらった礼を言いに来たのだ。だが折り悪く、二人はスタジオに閉じ込められてしまった・・・。