シーズン1、エピソード3: 白戸(長瀬智也)の株取引は一進一退。損を出すたびに小塚(植木等)に、詩吟のような説教を聞かされ、いささかウンザリ気味。やっと小塚から許しが出て白戸が買ったのは、大胆なリストラで利益が好転しつつあるアパレル会社“トゥモローズ”。このリストラで、山崎(原田泰造)のまつば銀行からも、トゥモローズは融資を受ける話も進んでいた。「会社見てきたの。株主なら見ておいた方が良い」という小塚の薦めで、白戸がトゥモローズに向かうと、美人秘書響子(木村多江)を連れた社長・大山(山路和弘)に、若い女性・ゆかり(京野ことみ)が、「なんでこんな目にあわせる」と迫り、響子にビンタする光景を見た。響子も負けじと、ゆかりにビンタの仕返しをしていたが、白戸がゆかりをファミレスに誘い話を聞くと、ゆかりは「あの社長は横暴。若い才能を摘み、許せない」と言い出す。「リストラで業績が好転、株価も上がりいいんじゃないの」という白戸に、ゆかりは「私は負けないから」とテーブルを叩き出ていってしまった。その日の夕食時、充ちる(岡本綾)の作った料理を食べながら小塚や蒔田(松重豊)辰美(小日向文世)らは、会社はだれのモノかという話に。「社長なんて雇われ者。持ち主は、株主だよ」という小塚らの話に、充ちるはびっくりする。 翌日、白戸が再びアパレル会社を訪ねると、ゆかりが「社長解任」のビラを社員に配っていた。だれも受け取らないのを大山が社長室からニンマリ見ている時、まつば銀行では、山崎が「相続保険」の振り込み用紙を持って現れた男の処理にあたっていた。白戸が小塚の自宅兼事務所でパソコンでチャートをのぞいていると、辰美がぬっと現れた。びっくりした白戸が「仕事しろよ!」と怒鳴ると「突然現れるのが仕事」と意に介してない様子。そんな二人を余所に、小塚がトゥモローズの株主総会の案内を白戸に差し出した。見ると、ゆかりが提案者になった社長解任が議題として載っていた。「どういうことだ?」。白戸は、ゆかりから話を聞こうと飛び出していった。ゆかりは相変わらず会社前でビラを配っていた。ゆかりは議題提出権のある株式1%をどうにか集めたという。「そんな暇あったら仕事さがせば」という白戸に「あの社長許せないからよ。社長の不正を明るみに出す証拠もあるの」と、ゆかりは息巻く。案内状の社長解任議題が気になり、山崎と遥(長谷川京子)が大山を訪ねると「逆恨みなんです。1%の株主提案なんて3分で終わり」と大山は自信たっぷりに話すのだが、響子は白戸に接近、気があるように装って、白戸から、ゆかりが社長の不正の証拠を持っていることを聞き出した。そうとは知らず白戸はのんきに構えていた。「人を動かすのは数字じゃない人」と白戸に話した小塚は株主総会当日、「デート、デート」と充ちるに言って、どこかへ出かけていった。そして、白戸は株主総会会場へ向かった。いよいよ株主総会が始まった・・・。
