
"ラパス" 今回の旅の出発点は、日本から飛行機を乗り継ぎ、25時間もかけて到着する、まさに地球の真裏、南米ボリビア最大の都市・ラパスです。ラパスは世界一、標高の高い大都市。すり鉢状をしていて、高いところで4080メートル。低いところでも3300メートル。極端な高低差があり、家屋のほとんどが、切り立ったがけの斜面に立っています。 街を散歩していると、なんだか不気味な通りに差し掛かりました。ミイラや奇妙なろうそく、人形が売っている店が並んでいるのです。ボリビアは、呪術で恋愛や運勢、裁判や商売などを占うのが主流です。ボリビアにはヤティリとよばれる呪術師がたくさんいるのです。 "オルーロのカーニバル" 不思議な湖、ウユニ塩湖に行く道中、たくさんの絶景に出会うことができます。まるで月面に降り立ったような感覚になる『月の谷』、隕石が落ちてそのまま大きな池になっているパワースポット、リャマの大群。そして、南米三大祭りのひとつ、『オルーロのカーニバル』 参加者は2万人、見物客は世界中から30万人ちかい人々が訪れるのです。1週間ちかく、飲めや踊れやの大騒ぎ。しかし、彼らは神への感謝の気持ちを忘れません。踊り終わった人々は、そのまま教会に祈りをささげにいき、そこで涙を流しながら手を合わせるのです。 "ウユニ塩湖" そしてクライマックスは、『ウユニ塩湖』 その塩湖は約120km×約100kmあり、面積は約1万2000平方キロメートルです。その塩を採って、遥か昔から暮らす人々がいました。彼ら先住民族には、古より、何よりも大切にする神様がいました。それは、パチャママと呼ばれる、大地の神。塩や自らの命を与えてくれた大地の神パチャママへの祈りを常に欠かしません。 まるで天空に浮かぶ、鏡。そこで見た朝日は、今まで見たことのない、神秘的な自然の姿。ゆっくりのぼっていく太陽が水面に映りこみ、まるで太陽が2つあるかのよう…。鏡のように映し出すのは塩の結晶。その湖は塩で出来ているのです。 .