シーズン1、エピソード1: 物語の舞台は、大阪の片隅にある映画館「日宝キネマ座」。静かなロビーで、1人の老人が取材を受けています。「あなたにとって人生とは?」最後に記者からこう質問された老人は、かつて出会った女の子の言葉を思い出すのでした。そして場面は令和2年の夏、新型コロナウイルス感染症のあおりを受けて閉館の憂き目にあった「日宝キネマ座」に、関係者たちが1人、また1人と訪ねてきます。そんな中、ロビーにいた青年が突然気を失い、時代は昭和へ……。館長夫婦やアルバイトの大学生、古本屋の文学青年など、さまざまな人々が行き交い、生き生きとした輝きを放つ「日宝キネマ座」。そして、大きな夢を抱えた少女たちが恐る恐るとした足取りながらも目を輝かせ、この映画館に足を踏み入れたところから、物語は大きく動いてゆくのでした。関西演劇祭2019を席捲した劇団「コケコッコー」の特別公演を余すところなくお届けします!
