
ケータイ刑事 銭形泪 ファーストシリーズ、エピソード5: " 「亀の子スポンジ」社長宅にて" 世田谷区成城で殺人事件が発生した。被害者は、浦島万亀さん。 凶器は、海亀の剥製の甲羅だった。 「亀の子スポンジ」を発明し、一代で財をなした浦島鬼太郎さんを先月亡くしたばかりの浦島家の悲劇。 万亀さんは鬼太郎さんの娘だった。 "浦島一族" 浦島家は、かの有名な浦島太郎の末裔で、男が生まれれば太郎を、女が生まれれば 亀の字を必ず名前に入れるしきたりになっていた。 鬼太郎さんは、こうやって成功できたのも亀様のおかげと、家中を亀尽くしにし、 家紋も亀マーク。一族の者が着るのは必ずタートルネック、という徹底ぶりだった。 "第一発見者" 第一発見者は、被害者の姉の亀子さんと執事の亀野甲之助さん。 亀子さんは万亀さんとは腹違いの姉妹。今まで離れて暮らした分、これから2人で 「亀の子スポンジ」をやっていこうと楽しみだったのに・・・、と涙にくれる。 亀子さんは浦島家に来るのが初めてで、甲之助さんが駅まで迎えに行き、2人で 戻ってきたらドアが開いており、おかしいと思って中に入ってみると、万亀さんは殺されていたという。 "凶器の亀は・・・" 凶器となった亀の甲羅は、浦島太郎が竜宮城に行くとき乗っていったという、伝説の海亀の甲羅で、その価値は2億円。 浦島家の家宝であった。 しかし、被害者の万亀さんの手の平には大きな切り傷があり、犯人は刃物を持って いたと思われるのに、凶器は亀。謎は深まる。 "犯人と思われる男を目撃" 亀子さんは、甲之助さんが警察に電話している間、玄関にいたら、 奥の部屋から怪しい男が急に現れて、自分を突き飛ばして逃げて行ったと言う。 鉢巻をして、らくだシャツを着、腹巻にステテコの男。 手袋をして、目だし帽もかぶっていたそうだ。 明らかに怪しいこの男の発見が急がれる。