インディーズ映画界で賞賛されてきた真利子哲也監督の、劇場長篇デビュー作。暴力の意義を追究し続ける真利子監督が、ある出逢いを発端に暴力が相乗的に増幅する様を圧倒的緊迫感で映す驚異のインディペンデント作品。東京の片隅で痴呆症の祖母と二人で暮らす田村(遠藤)は、ボクサーを志すも先輩に下っ端扱いされる惨めな日々を送っていたが、ひょんなことから憧れの漫画家・服部(岩瀬)の新作の主人公のモデルに抜擢されたのを機に、現実と虚構の境界や均衡が崩れていく。【邦画】<映画作家>(C)2009 東京藝術大学大学院映像研究科
