最新映画の動員数も思わしくなく、投資家にも見放され、新作映画を撮影する目途が立たない49歳の女性映画監督ジワン。映画監督であり母親でもある彼女は、事務所では代表から工事を理由に荷物の整理を命じられ肩身を狭くし、家では夫と生活費の振込などの事務的な会話しかしない日々を過ごしていた。そんなある日、後輩からギャラは安いが意義のある仕事を紹介される。それは60年代に活動した女性監督ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の修復作業だった。この仕事に興味を抱き引き受けたジワンは、作業を行っていく中、不自然にシーンが抜けている箇所がある事に気付く。編集でカットされたのか、検閲があったのか。原因を探るべく、ジワンは本作関係者たちの元を訪ねるのだが…。