三池監獄 兇悪犯
視聴可能: Prime Video
明治36年、北海常こと友時常次は、20人の仲間と共に釧路集治監から三池集治監に移された。そこは囚人たちからは生きては帰れぬ地獄と恐れられており、脱獄を企てるものが後を絶たなかったが、鉄壁の警備にはばまれ未だ成功したものはいなかった。兇悪な囚人の中でも特に兇暴な北海常が三池集治監に移されたのは、止むに止まれぬ事情があったからであった。日露戦争迫り、石炭増産の必要に追われる政府は採炭量の増加を指令し、三池監獄典獄の伊集院と看守長の河津は、第七監房班長の郡司と第ハ監房班長の石堂を呼び囚人一人あたりの割当増加を命じた。だが、郡司も石堂もこれに反対、暴動になるといって訴えた。囚人たちに人望の厚い彼等をおろすことは治安上得策でないと考えた伊集院は、北海常を彼等の中に投げこんで、予想される牢名主争いを上手く利用しようとするのだが…。[アクション](C)東映