信州赤石山脈のすそ野に広がる野辺地村の豪農・雨宮家では、当主剛造・歌江夫婦の次女・真理子の結婚式を明日に控えていた。長女・千尋も、妹の結婚式に出席するため、20年ぶりで村の実家に帰ってきたが、無残な事件はその夜から始まってしまった。明日は美しい花嫁になるはずの真理子が、胸を竹槍で刺され、戸板に縛り付けられて殺されたのだ。黒沼に不気味に浮ぶその死体の髪の毛に、面半分が真赤な絵の具で塗りたくられた不気味な鬼面がくくりつけられていたが、いったいこれは何のしるしなのか?[人情](C)東映
財津一郎
北林早苗
小林旭