怪奇蒐集者 逢魔録 ウエダコウジ
期せずして「魔」と遭遇してしまった人々…。その恐怖の裏に潜む忌まわしい記憶が、語りに乗せられ、網膜に像を結ぶ!真夏の地下室の解体現場。暑さに朦朧とし、ふっと意識が途切れそうになり慌てて顔を上げると、目の前に真っ白な人間の顔のようなものが浮かんでおり…「頭蓋骨」。体調を崩した祖母を見舞うため峠を越した隣村へバイクで向かった帰り。容態の落ち着いた祖母に挨拶をすると、途切れ途切れの声で彼女が耳元で囁いたのは…「トンネルA」、など収録。