日本暴力団 組長と刺客
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京都博徒の連合体である平安会の賭場が開かれていた。その花会の席上で、喜多見組々長が大阪の浪華会の岩上の乾分に殺される。賭場で騒ぎを起こし、出入りの口実を作っては力づくで縄張りを拡張させるのが浪華会の手口だった。このため、平安会々長・仙波のたっての頼みに、喜多見組代貸・堀田光雄は沸き上がる憤りを抑えた。仙波の取りなしで名だたる全国の組長衆に廻状が廻り、追善と堀田の喜多見一家組長襲名披露が行われた。浪華会は、岩上の舎弟分・三橋組々長・土橋政吉を京都駐在として送り込み、着々と潜入工作を押し進める。そして、京都市長選には、畠中邦雄を出馬させ、資金を送り込んだ。岩上はその見返りに京都観光センターの建設の約束をさせるのだった。土橋は、繊維組合常任理事・玉島新平から手形をパクリ、組合帳簿に大きな穴をあけさせ、市長選の対抗馬である繊維組合理事長の樋口を失脚させる。さらに、平安会に属する組のシマを荒し廻るのだった。これに対し、平安会傘下の組長たちが緊急召集され、京都全体を守るために重要な決定が下される。平安会による土橋組殴り込みが強行された。土橋組を壊滅状況に追い込むものの、逆に市内各所の平安会系の家を警察が急襲。ドス、日本刀、拳銃などが摘発される。これは、市長になった畠中が警察に圧力をかけたためだった。取締りが日に日に厳しさを増す中、遂に平安会は解散に追い込まれる。そして、仙波までもが岩上の刺客に刺殺されてしまう。仙波の通夜を終えた堀田は、喜多見組を解散するとともに、岩上を殺す機会を待つのだったが…。
出演 鶴田浩二、志村喬、中丸忠雄
監督 佐藤純彌