法曹の道を志す者が学ぶ法科大学院=別名・ロースクール。ゴールの司法試験は国家試験の最難関で、受験資格自体がロースクールを卒業するか、予備試験に合格するかでないと得られず、法律の知識を有する受験資格を得た者ですら合格率はわずか20～40%に過ぎない。名門・法都大学のロースクールに通う"セイギ"こと久我清義もまた、平均勉強時間5000時間の法律漬けの毎日を送っていた。ある日、セイギがかつて殺人未遂の疑いで逮捕されていたというビラがばら撒かれる。児童養護施設出身のセイギは、同じ施設にいた織本美鈴を守るため、16歳当時に施設長を刺していた。セイギと共にロースクールの同級生となった美鈴もまた、何者かから嫌がらせを受けていた。犯人探しを始めたセイギは、学生の間で行われている裁判ゲーム "無辜(むこ)ゲーム"の主宰者・結城馨も脅迫されていたと知る。