海軍
獅子文六のペンネームで馴染みのある岩田豊雄の同名小説を、映画「無法松の一生」等で知られる村山新治監督が映画化。北大路欣也の現代劇主演第一回作として話題を呼んだ作品である。昭和十六年十二月八日、帝国海軍の真珠湾攻撃を皮切りに、太平洋戦争の火蓋が切って落とされた──。日本の若者たちの士気が高まりつつまる太平洋戦争初期を背景に、江田島の海軍兵学校を卒業し、祖国を信じながら特殊潜航艇に乗り込み、海に命を散らした青年将校・谷真人と、彼をひたむきに愛した美しい少女・エダとの清純な恋物語を中心に、我が道を信じて、忠実かつ正直に進んでいった若者たちの逞しい姿を描いた青春大作。初恋を祖国に捧げ、真珠湾攻撃の先頭に立ち華と散った若き将校に北大路欣也が扮して、相手役の三田佳子と清らかな恋の花を咲かせるほか、千葉真一、江原真二郎、梅宮辰夫ら豪華キャストが顔を揃えている。(昭和38年8月公開 東映東京作品)
出演 北大路欣也、三田佳子、千葉真一
監督 村山新治