大分湯の平温泉で寅さんは二組の客と知り合う。一人はデパートに勤める螢子、もう一人は母の遺骨を納めに故郷を訪れた三郎である。螢子は寅さんほど面白い人はいなと思った。すっかり仲良くなった螢子たちが東京へ帰る日、三郎は彼女に向って「ぼくとつきおうて下さい」と叫んだ。余りにも不細工な求愛にあきれた寅さんは三郎相手に模範的な口説き方を伝授する。螢子がとらやを訪ね寅さんと再会する。あまりにも二枚目すぎると敬遠する螢子と、今や何事も寅さんを師と仰ぐ三郎の純情。寅さんの侠気は二人の仲を取り持つ。
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
渥美清
倍賞千恵子
前田吟
三崎千恵子
太宰久雄
笠智衆
佐藤蛾次郎
下條正巳
吉岡秀隆
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