誕生/道拓く者
18世紀後半の朝鮮、儒教が主な宗教であるなかで、一部の儒学者が北京の書物を読みカトリックを宗教として取り入れた。好奇心旺盛で言葉よりも行動で示す青年キム・デゴンは朝鮮に訪れたモーバン神父より洗礼を授かった後、アンドレア・キム・デゴンとして朝鮮最初の神父になる運命を受け入れ、神学生の同期チェ・ヤンオプらと共にマカオ留学に向かう。外勢の侵略が続き、アヘン戦争も終わっていない時期、国を出て、キム・デゴンは海と陸地を厳しい寒さや暑さに耐えながら長い年月、何万キロもかけて旅を続ける。そしてついに求道の道を切り拓くのだが―。
