黄色いロールスロイス
1930年代初期のロンドン。国務大臣フリントン侯爵(レックス・ハリソン)は、ある自動車屋の前で目のさめるような黄色いロールス・ロイスを見つけ、妻のエロイズ(ジャンヌ・モロー)に贈った。その後、妻と部下フェインの情事を知ってしまった。しかもその車が彼らの情事の場所だった。数年後、その車はパオロに買いとられた。彼は情婦のメイ(シャーリー・マクレーン)をつれてイタリアの旅に出た。途中彼らは街頭写真師ステファーノ(アラン・ドロン)を乗せたが、メイがこの美青年を意識し始めたので、パオロは彼を車からおろしてしまった。1941年、その車はイタリアの町で、アメリカのミレット夫人(イングリッド・バーグマン)に買い取られた。彼女はこの車でユーゴスラビアに向かった。途中ダビッチ(オマー・シャリフ)という、国外追放されているユーゴスラビアの志士を同乗させた。彼は祖国がナチ・ドイツの侵略の危機にさらされていると感じ、一刻も早く、祖国への潜入をねらっていた。彼を無事に送りとどけ、夫人はロールス・ロイスを駆使して負傷者の救出にあたった。やがて夫人は黄色いロールス・ロイスと共にアメリカに向かった。
出演 レックス・ハリスン、シャーリー・マクレーン、イングリッド・バーグマン
監督 アンソニー・アスクィス