“ラブホテル”を舞台にした、大人のワンシチュエーションコメディ。心も体も裸にさせる究極の密室だからこそ起きる、男女の悲喜こもごもをオムニバスドラマで描く。
EPISODE 1
第一話
ラブホテルで麻友花(小林涼子)をケータイで撮影する芳明(大東駿介)。芳明は麻友花がトイレに入った隙に、SNSで「祝・千人切り!」と画像を添えてツイートする。芳明にとってナンパで出会った麻友花は遊びだった。だが、画像を見た仲間からの返信で麻友花が暴力団員の娘だと発覚。あわてる芳明の前に何も知らない麻友花が戻ってくる。恐怖に震える芳明に、麻友花は結婚を迫ってくる。
EPISODE 2
第二話
明利(落合モトキ)と亜子(清野菜名)は交際を始めて間もない。この日、2人は初めてラブホテルにやってきた。亜子は明利にうながされてシャワーを浴びに浴室へ。寝室で待つ明利は落ち着かない。彼は童貞だった。だが、亜子も初めてということで、自分がリードしなければならないと自らに言い聞かせる。そこで、気持ちを落ち着かせようとつけたテレビを見て仰天。そこにはアダルトビデオに出演する亜子が映っていた。
EPISODE 3
第三話
3度目のデートで結ばれた優希(市川由衣)と雅也(青柳翔)。雅也は、食べ物の好みなどをノートに書き留めるほど自分を思ってくれる優希を愛らしく感じる。そして、雅也は優希こそ将来をともにする最高の相手だと信じ、プロポーズの言葉をかけようとするが、既に優希は寝てしまっていた。その寝顔を微笑みながらのぞく雅也だったが、優希は普段からは考えられない表情で、奇妙な寝言をつぶやき始める。
EPISODE 4
第四話
会社員・假屋崎(矢柴俊博)は、ラブホテルの一室でパソコンを操作していた。画面に映るのは派遣型高級風俗店のホームページ。假屋崎は日々の生活で節約を徹底し、年に1度のこの日のためにお金を貯めてきていた。その分、女性に対する要望は高く、ささいなことで担当女性のチェンジを何度も繰り返してしまう。そんな中、ようやくこれぞと思える理想の女性・一条マリン(岸明日香)が現われる。
EPISODE 5
最終話
ラブホテルに入ってきた男(児島一哉)と女(黒川芽以)。男はぎこちなくキスをしようとするが、女は顔をそむける。2人にはそれぞれ家族があった。不倫を覚悟して部屋に来たにもかかわらず、なかなか踏み出せない女はことあるごとに家族の話ばかり口にしてしまう。ためらい続ける女に対して最初は優しく接していた男だったが、徐々にその気がなくなり自分の本当の思いを明かし始める。
EPISODE 101
ああ、ラブホテル
日本独自の文化として進化してきた“ラブホテル”を舞台とする、オムニバス形式のコメディドラマ。男女の悲喜こもごもが、密室というワンシチュエーションで展開していく。脚本は映画『宇宙兄弟』('12)でメガホンをとった森義隆、監督は映画『バルーンリレー』('12)の藤村享平が務める。出演は田中圭、星野真里、そして、甲本雅裕、北原里英(AKB48)と多彩な顔ぶれがそろう。一組目の男女は倦怠期を迎える20代のカップル。風船の浮かぶ幻想的な部屋にはしゃぐ聖美(星野真里)と全く気乗りのしない一治(田中圭)の二人が口論を始める。二組目は自称小説家と風俗嬢。筆が進まない高坂(甲本雅裕)が天真爛漫なアリス(北原里英)と出会うことで変化していく。どこかにありそうなラブホテルで、どこかにいそうな男女に何が起きるのか。
Yoshitaka Mori