親父と娘六人という風変わりな家族、その中に若い男が転げ込んだら...。そこから巻き起こるおかしなエピソードやトラブルを描く。
エピソード1
勢揃い花の六人衆
商事会社に勤める池西猪太郎は、まもなく定年を迎える。妻とは死別し、今は六人の娘と狭い団地暮らし。夢はゆっくり寝られる家に住むことだったが、その夢を叶えられる日がやってくる。パリに永住するというバイオリニストが格安で家を売るというのだ。だが、それには一つの条件が...。
エピソード2
わが家の番外地
カメラマンの薫には昼も夜もない。空腹を満たそうと真夜中にインスタントラーメンを作っていると、泥棒と間違えられて柔道の心得のあるすみれに投げ飛ばされたり、朝はトイレの時間が長いからと姉妹たちから嫌味を言われたり...。なんとか彼女たちをぎゃふんと言わせようとした薫は...。
エピソード3
居候仁義
ある日、商事会社を無事に定年退職した猪太郎が、第二の人生で別の会社に勤める日がやってきた。娘たちに一流会社の顧問になったと嘘をついて颯爽と出かけた猪太郎だったが、その日の午後、スーパーの駐車場係をしているところを偶然にも薫に目撃されてしまい...。
エピソード4
オレは好奇心の強い男
薫と梅子の仲を疑う菊枝は何かと梅子に反発。姉妹で猪太郎へのプレゼントを相談する際も何かと食って掛かる菊枝を梅子は叩いてしまう。ばつの悪い菊枝は、皆に内緒で猪太郎にプレゼントするベッドを注文する。一方猪太郎は、仕事を辞めようか同僚に相談している最中に車泥棒を捕まえる。
エピソード5
蛇の道はヘビ
女性上位の姉妹の中での生活が窮屈でしょうがない薫は、自分の部屋を売って家を出ようと猪太郎に話を持ちかけるが、逆に家に残るように説得されてしまう。一方菊枝は、勝手に薫の写真を持ち出して自分の勤めている雑誌社に売り込もうとするが、それを知った薫とケンカになってしまう。
エピソード6
匂うばかりに
仕事を選り好みする薫は収入もほとんどなく、その日の食事にさえ困っていた。薫のことを心配する梅子は、さくらの夫の秀之に薫に仕事を紹介してもらえるよう頼む。ある日、薫は偶然昔の仕事仲間ナルミに出会う。ナルミは事故で目の神経をやられて、写真の仕事ができなくなっていた。