げんしけん

笹原完士は大学入学を機に漫画・アニメ・ゲームへの思いを分かち合えるサークルへ入ろうと、「現代視覚文化研究会」＝「現視研（げんしけん）」の見学に訪れるが、未だ自分がオタクであることを認められずにいた。

コミフェス出展の当選通知が笹原のもとに届いた。さっそく準備について話していた笹原と斑目は、ふと荻上が書いていた絵に目が止まる。素直になり切れない様子の荻上に斑目は、参加してもらおうと提案するが…。

今年度の新会員を獲得すべく、新歓会場でのイラスト実演をする会長の荻上。その絵の魅力に惹きつけられ、現視研（げんしけん）に新会員が入会を希望してきた。明るくおしゃべりな吉武。少し取っ付き難そうな矢島。正統派美人の波戸。揃いもそろって全員が立派に“腐”女子であった。BL話に花が咲き始めたころ、ある事故から波戸の秘密バレてしまう。

社会人になって、オタク文化から離れつつある自分に気づき、久しぶりにげんしけんに立ち寄る斑目。当時の面々のことを思い出しながら、笹原の妹の恵子と話していくうちに、話題は咲の話に。隠していたはずの咲に対する気持ちが他のメンバー、そして咲本人にも知られている可能性があると知るが…。

夏のコミフェス直前、げんしけんは修羅場を迎えていた。荻上の商業誌読み切りを上げるため、新会員全員で原稿を手伝うことに。連日の徹夜で、皆おかしなテンションの中、波戸が体の異変を訴えた。密室修羅場の中、波戸とメンバーが出した答えとは…。一方でアンジェラが訪日し今年のコミフェスも波乱の幕開けを予感させる。