「料理は女が作るもの」という古い価値観を持つ亭主関白な男・海老原勝男と、彼のために尽くすことで自分を見失ってしまった恋人・山岸鮎美。 順風満帆に見えた二人の関係は、勝男からのプロポーズを鮎美が「無理」と一言で断ったことで、あっけなく終わりを迎える。 料理をきっかけに、それぞれの「当たり前」を見つめ直し始める二人。 自分らしさを取り戻そうとする鮎美と、彼女との愛を取り戻すため奮闘する勝男の、別れから始まる成長と再生の物語。