山本周五郎の短編小説を5回シリーズでドラマ化。第1回は「はたし状」。今泉第二は幼馴染みの“しの”と婚約したが、“しの”は婚約を破棄し、第二の親友・藤島英之助と結婚してしまう。第二は絶望し、心をふさぐ。そして、耐えかねた第二は、英之助に「はたし状」を出す。親友とはいえ、婚約者を奪ったことは許しておけなかった。だが、そこに“しの”が現れ、英之助が“しの”と結婚した本当の理由を語り始める。朗読・梶裕貴。[TAIG](C)NHK/ランプ
山本周五郎の短編小説を5回シリーズでドラマ化。第2回「泥棒と若殿」。成信は、家督争いの末、廃れた屋敷に隔離されてしまう。ある晩、屋敷に忍び込んだ泥棒・伝九郎と出会った成信は、なぜか泥棒を気に入り、一緒に暮らすことになる。それは、成信が初めて味わう人間らしい暮らしだった。だが、そんなある日、成信の元に家来が訪れ、家督を相続してほしいと伝える。今の暮らしを守るか以前の暮らしに戻るか、成信は苦悩する。[TAIG](C)NHK/ランプ
山本周五郎の短編小説を5回シリーズでドラマ化。第3回「晩秋」。津留が身の回りを世話することになった進藤主計(かずえ)は、父を切腹に追い込んだ仇であった。世話をしながらも、懐刀を忍ばせ仇討ちの機会を伺う津留。しかし、一心不乱に書き物をし質素を守る主計の姿は、非道を重ねてきた男には見えなかった。そんなある日、津留は、その書き物が藩政を大きく揺るがす内容であることを垣間見てしまう。朗読は声優・梶裕貴。[TAIG](C)NHK/ランプ
山本周五郎の短編小説を5回シリーズでドラマ化。第4回「女は同じ物語(前編)」。城代家老の子息・広一郎は、いいなずけに見向きもしない女嫌い。案じた母は「綺麗な侍女をつければ、女に興味を持つだろう」と“紀伊”という侍女を広一郎につける。次第に紀伊を女として意識し始める広一郎。そして、紀伊が佐野要平という男からしつこく縁談を迫られ困っていることを知った広一郎は、意気揚々と解決に乗り出す。朗読は梶裕貴。[TAIG](C)NHK/ランプ
山本周五郎の短編小説を5回シリーズでドラマ化。第5回「女は同じ物語(後編)」。決闘の末、広一郎は佐野要平に紀伊から手を引くことを承知させる。そして、許嫁“つな”との婚約を解消し、紀伊と結婚したいと考えるようになる。しかし、両親は大反対し、紀伊は暇を出されてしまう。広一郎はとうとう許嫁“つな”との祝言の日を迎えてしまう。[TAIG](C)NHK/ランプ
山本周五郎の短編小説を10回シリーズでドラマ化。足軽の娘・おくめ(井頭愛海)は、病弱な父のため、鳥を捕まえてわずかな稼ぎを得る日々を送っていた。ある日、おくめは、家老・池田三左衛門から逃げた文鳥を捜してほしいと頼まれ、見事にこれを捕まえる。早速、文鳥を届けに行くおくめは、三左衛門から「殿様の子と称する若者が現れた。お家の一大事だ」と聞かされる。不審に思ったおくめは、策を巡らせるのだった。[TAIG](C)NHK/ランプ