暇を持て余す水原と竜崎のもとへ、礼子が仕事の依頼を持ってきた。4月公開予定の大作映画「傷だらけの英雄」のフィルムが映画会社・パシフィック・プロモーションから盗まれた。監督も兼ねた制作者である稲垣哲に多額の金の要求が突き付けられた。調査の結果、“JSC (ジャパン・スタントマン・クラブ)”に疑いをかけた水原と竜崎は、スタントマンの見習いを装って潜入する。
金融会社社長・横山の娘・ゆかりが誘拐され、その救出の依頼が礼子を通じてやってきた。娘は無事に保護したが、身代金を持った横山に「弟」を装って同行した竜崎が犯人に捕らわれてしまう。横山からの報酬は30万円、前金で15万円。
水原とバーで大喧嘩となった大男・前尾が、探偵社にやってきた。50万円を出し、警察に追われているので自分を横須賀へ運んで欲しいという。水原は危険な匂いを感じて断ろうとしたが、竜崎は目の前の大金につられ引き受ける。前尾は射殺され、殺人容疑をかけられた二人の逃亡遊戯が描かれる。
今回の依頼人は美貌のハンター・沖山栄子。東南アジアでのハンティングで仕留めたワニを剥製にしたが、現地の業者の手違いで、“OKIYAMA”とスペルの良く似た“KOKIYAMA”のところへ送り届けてしまった。栄子はそのワニを取り返して欲しいというのだった。
今回の依頼は、電子工業会社から盗まれた新型ICの図面が入ったマイクロフィルムを奪還すること。捜査線上に浮かんだ男のマンションを竜崎が訪ねたところ、すでに射殺されており、マイクロフィルムも持ち去られていた。竜崎は男を殺した殺人犯として逮捕されてしまう…。
竜崎は100万円の報酬で偽装結婚した。億万長者の隠し子だった小夜子が、10億円の遺産相続人に認められる条件として結婚していなければならないという理由から、伊豆で偶然に知り合った竜崎に依頼したのだった。水原は、この結婚を仕組んだ桂木という男が小夜子と竜崎を利用して何かを企んでいると睨んだ。