昔々のその昔、日本は猫同士のあらそいが繰り返されていた。そこへこつ然と現れた卑弥呼(ひみこ)。卑弥呼は猫じゃらしを使って猫たちをたばね女王となる。卑弥呼は邪馬台国を作り、巨大な猫タワーの中で爪をといで占いを行った。となりの国の魏(ぎ)に使いを送ることになったのだが、使者たちは魏に向かう船の中で、用意していたお土産のキャットフードを全部食べてしまう。ピンチになった使者たちが取った行動とは??
戦国乱世の時代に、天下統一に最も近いと言われた猫、それが織田信長(おだのぶなが)。信長はいつも藤吉郎(とうきちろう)という大きな猿を連れていて、その猿の活躍によって数々の戦で勝利をおさめる。ある戦の時、猿はいい作戦を思いついて伝えるのだが、猿語なので猫の信長達には何を言っているのかさっぱり分からない。それでも可愛いので、信長にとっては問題ないのである。そんな信長に、運命の影が忍びよってきていた。
武士の時代が終わりをむかえた幕末。数々の偉業をなし歴史の影からこの国をささえたのが坂本龍馬(さかもとりょうま)だ。当時、日本に黒船が突然現れた。黒船でやってきたのは、日本の猫たちより大きなアメリカンショートヘアーのペリー。その大きさに驚いた日本は、不利な条約を結ばされ猫カフェを作られてしまう。そこにいた勝海舟(かつかいしゅう)という役人と出会った龍馬は、勝から世界の広さを教えてもらうことになる。
聖徳太子(しょうとくたいし)は生まれて間もなく「ニャー」と猫語を話し、幼い頃からお経を唱えるなど、天才と呼ばれた。成長してからも同時に10匹の猫の鳴き声を聞くことができたり、評判は広がるいっぽう。その頃の役人猫たちは自由気ままだったので、聖徳太子は12個の色の付いた首輪をみんなに付けたり、ソファーでの爪とぎや車のボンネットで寝るのを禁止するなど、17個のルールを作ったりするのだった。
幕末の京都、幕府を倒そうとする猫たちを取り締まるために作られた新選組(しんせんぐみ)。そこには、グーの手が口に入る局長や、脱走癖のある総長、鬼のように厳しい副長、毛玉をしょっちゅう吐く美形の剣士など様々なメンバーがいた。そんな新選組に、幕府を倒す会合が開かれるという情報がもたらされる。二手に分かれて向かうが、待ち受けるフカフカの布団や、猫じゃらしなど誘惑がたくさん!大丈夫なのか?新選組!
天下統一をかけた戦い、関ヶ原。全国の大名は徳川家康(とくがわいえやす)ひきいる東軍と石田三成(いしだみつなり)ひきいる西軍に分かれていた。だが息子の秀忠(ひでただ)軍は敵のふわふわのついたヤリに夢中になり来ない。さらにネズミの着ぐるみを着た西軍の軍師にガマンできなくなった部下たちがワナにかかってしまう。決戦の朝、今度こそとはりきる家康だったが、部下たちはすやすや寝ていて起きない。どうなる家康!
小林ゆう
Ryouma Sakamoto
山寺宏一
ナレーター
河村友宏
監督