高校1年の沢崎瞬太（知念侑李）は、担任の只野路子（倉科カナ）から留年確実と宣告された帰り、占い好きの母親・みどり（南野陽子）に連れられて怪しい占いの店『陰陽屋』を訪れる。陰陽師の安倍祥明（錦戸亮）のルックスと巧みな話術にすっかり魅了されたみどりは悩みを相談。祥明は除霊を行い代金1万円を請求する。あまりのインチキぶりに激怒した瞬太は殴りかかるが、その拍子に高価な占いの盆を割ってしまい、店で雑用係のアルバイトをする羽目に。 その夜、路子の祖父・内藤源次郎（杉良太郎）が営む居酒屋『狐火』では、商店街の連中が集まり、祥明の話題で持ちきりに。祥明がかつてナンバーワンホストだったことが判明し…。

中華料理店『上海亭』の女将・金井江美子（濱田マリ）が陰陽屋に相談にやって来る。最近、客足が突然ぴたりと途絶え、店が呪われているのではないかと話す。さらに、触った者は必ず呪われると古くから言い伝えられている狐石が店の前に置いてあったという。話を聞いた祥明（錦戸亮）は、陰陽屋の存続をちらつかせる江美子に協力するため、ある提案をする。 一方、路子（倉科カナ）はインターネットの掲示板に瞬太（知念侑李）が捨て子だと書き込まれていることを知り、胸を痛める。自宅を訪ね両親のみどり（南野陽子）と吾郎（見栄晴）に瞬太の捨て子騒動の真相を尋ねると、二人はあっけらかんとした態度で真相を語り、路子を驚かせる。

『上海亭』を陥れた犯人だと勘違いして商店街のメンバーが陰陽屋に連れてきたのは、祥明（錦戸亮）の幼なじみ・槙原（駿河太郎）だった。 翌日、再び陰陽屋へやって来た槙原は、バイト先の後輩・宮内夏央（波瑠）の相談に乗ってやってほしいと持ちかける。ひと月ほど前に亡くなった祖母の遺言状を探してほしいというのだ。広い田畑を持ち、一人暮らしをしていた祖母の遺産が相当なものだと聞いた祥明は、がぜんやる気に。期日までに見つけられなければ、遺産はすべて慈善団体へ寄付されるらしい。夏央の叔父・叔母らは、遺産を独り占めしようと血まなこになって遺言状を探しているという。 そして迎えた遺言状の期日当日…。

ある日、祥明（錦戸亮）のホスト時代の客・細川季実子（関めぐみ）が陰陽屋にやって来る。一年前、祥明に手相を見てもらい、20代で結婚できると言われたが、あと3日で30歳になるのに相手がいないという。3日後までに結婚できなかったら、占いが外れた責任をとって自分と結婚しろと迫る。あまりの迫力に、瞬太（知念侑李）も花婿探しに乗り出す。 翌朝、近くの公園で呪いの藁人形が発見され、商店街の人々は騒然となる。しかも、中から出てきた紙には路子（倉科カナ）の名前が。 迎えた季実子の誕生日当日―。30歳まで残り数時間となり、季実子から再び迫られた祥明は…。

みどり（南野陽子）が勤める病院で、幽霊を見たとの騒ぎが持ち上がる。病院事務長から相談を受けた祥明（錦戸亮）は、お祓いをして幽霊騒動を収めることを請け負う。 瞬太（知念侑李）とともに病院を訪れた祥明が問題の病室で儀式の準備をしていると、入院患者の少女・真央（久家心）がやって来る。真央いわく、その病室で亡くなった女性が、一緒に入院していた青年・祐輔（落合モトキ）を恨んで幽霊となって出てきたというのだ。 さらに、『狐火』で幽霊騒動の話を聞いた路子（倉科カナ）が、幽霊なんて存在するはずがないとバカにした直後、何かを見て階段から足を踏み外し、問題の病院に運ばれてしまう。

ある日、祥明（錦戸亮）のもとに、「家に呪いをかけてほしい」と門倉百合江（島かおり）という老女がやって来る。自宅の古民家が“猫カフェプランナー”の神林（ミスターちん）に狙われているが、呪われた家となれば神林も退散してくれるだろう…というのだ。 瞬太（知念侑李）と路子（倉科カナ）が百合江の家を訪ねると、隣家から大音量のカラオケが聞こえてくる。近所でも悪名高い矢下純子（赤座美代子）が毎日騒音を立て、百合江も困惑していた。それでも百合江はかたくなに立ち退きたくないと言う。 百合江がそこまでして家を離れたくないのには、何か深い理由があるはずだという源次郎（杉良太郎）の言葉を受け、瞬太は…。