ある日、謎の死を遂げた美しい女性・藤乃朱 (前田敦子)。彼女と入れ替わるように、朱の双子の妹と名乗る桜 (前田敦子) が、人気作家・溝呂木舜 (北村有起哉) の前に現われた。実は溝呂木は、朱の小説「ウツボラ」を盗作していたのだ。「ウツボラ」の原稿を持つ桜は、溝呂木にある提案を持ちかける。やがて深い闇へと追い詰められていく溝呂木。一方で、刑事たちは朱の死の真相を追っていた。
エピソード1
第1話
桜散る季節の夕刻。執筆に頭を悩ませる、スランプ中の作家・溝呂木舜 (北村有起哉) の元に一本の電話が入る。それは、藤乃朱 (前田敦子) がビルから飛び降りて自殺したという知らせ。顔の潰れた死体となり横たわる朱の姿にショックを隠せない溝呂木。彼の前に、朱と同一人物かと見まごうかのごとくそっくりな顔の女・三木桜 (前田敦子) が現れる。彼女はなぜ、溝呂木の前に現れたのか…?
エピソード2
第2話
自身の才能の枯渇に怯える作家・溝呂木舜は、三木桜が持つ原稿を手に入れたいあまり、彼女の誘惑に負け、体を重ねてしまう。一方、刑事・海馬芳嗣 (武田航平) は藤乃朱の死に疑問を抱き、調査を進める。顔の潰れた死体だけでは、死んだのが本当に朱かどうか判断出来ない。朱と桜は同一人物ではないのか…。では、死んだのは一体誰なのか…。朱と桜と繋がりのある唯一の人物、溝呂木への疑惑が色濃くなる…。
エピソード3
第3話
藤乃朱が書いた「ウツボラ」の原稿を持つ溝呂木舜の担当編集者・辻真琴 (藤原季節) は、溝呂木への憧憬から、盗作の疑念を一人で抱えていた。しかし、溝呂木の古くからの友人であり同僚作家・矢田部理 (渡辺いっけい) と女流作家・野宮愛 (雛形あきこ) も同様に盗作を疑っていた。一方、藤乃朱の死の真相を探る刑事・海馬芳嗣は、三木桜の不穏な動きに目を光らせ、彼女が通う怪しげな闇医者に辿り着くが…。
エピソード4
第4話
藤乃朱の死の真相を追う刑事・望月剛 (おかやまはじめ) と海馬芳嗣は、三木桜が整形で今の顔になった可能性に至った。海馬は藤乃朱が所持していた携帯電話の契約者・秋山富士子の行方を追う。その頃、次回の連載原稿を受け取るために、溝呂木舜は三木桜と逢瀬していた。桜は溝呂木に特別な感情を抱き始めており、そんな自分自身に混乱していたが…。
エピソード5
第5話
行方不明の大学生・秋山富士子が三木桜であると確信した刑事・望月剛。自殺した藤乃朱と自身の自殺した妹を重ねて暴走しがちな海馬芳嗣を諭すため、原点に戻って調査するが…。三木桜は刑事の捜査の手が迫っていること、そして、溝呂木舜に拒否されたことを儚み、精神的に追い詰められていた。全てを公にして溝呂木との関係を終わらせようと、藤乃朱を名乗り、溝呂木の担当編集者・辻真琴に接触を図る…。
エピソード6
第6話
溝呂木舜が素人作家・藤乃朱の作品を盗作したという事実を編集長に告げた辻真琴。しかしながら、編集部の方針として「ウツボラ」は溝呂木の名前で連載続行すると告げられ、失望していた。彼の正義はあらぬ方向へ走り出し…。一方、刑事の望月剛と海馬芳嗣は「浅尾ゆかり」という新たな人物に辿り着く。顔のない死体は浅尾ゆかりであり、行方不明の大学生・秋山富士子=三木桜を整形させたのも浅尾であるという推理だが…。
前田敦子
藤原季節
平祐奈
おかやまはじめ
武田航平
渡辺いっけい
原廣利
小寺和久