『能』を舞うことで、ガサラキと呼ばれる謎の存在を呼び寄せる力を持つ豪和ユウシロウ。特務自衛隊の一員として中央アジアの小国ベギルスタンに派遣された彼は、自分と同じ力を持つミハルと運命的な出会いを果たし、現代と平安二つの時代を超えた物語が動き始める……。自衛隊の海外派遣という今日的な展開を軸に、国のあり方といった思想面での模索、リアルロボットと伝統芸能の融合など、数々の意欲的な取り組みがなされた前衛的作品。
エピソード1
石舞台
特務自衛隊は豪和インスツルメンツと共同で、極秘のうちに二足歩行型兵器TA(タクティカルアーマー)の開発を進めていた。TA開発から戻った豪和家の四男ユウシロウは、観測機器が見守る中で豪和家に伝わる能の演目『ガサラの舞』を演じ、一人の少女と精神接触する。
エピソード2
序ノ舞
核査察を拒否した中央アジアの小国ベギルスタンに多国籍軍が派遣される。しかし、予想を超えたベギルスタン側の反撃に多国籍軍は苦戦。豪和家の三男清春は、ベギルスタン側に二足歩行兵器があると推測し、豪和家は特自のTAをベギルスタンに派遣しようと動き出す。
エピソード3
天気輪
特自のベギルスタン派遣に反対していた法務大臣が事故死し、派遣に向けての動きが加速する。豪和家はTAに使用されている適応型人工筋肉“マイル1”の情報を解析するためユウシロウをベギルスタン派遣に参加させようとするが、妹の美鈴だけはユウシロウの身を案じる。
エピソード4
蜃気楼
ベギルスタンに到着した特自TA中隊は、大量破壊兵器の実験が行われたとされる“神殿の丘”の制圧を命じられる。TA中隊は瞬く間に敵部隊を降伏に追い込み“神殿の丘”を制圧。丘からなにかを感じ取ったユウシロウは、突然TAを降りて『ガサラの舞』を演じ始める。
エピソード5
接触
特自TA中隊は超国家組織“シンボル”の二足歩行型兵器、MF(メタルフェイク)部隊の攻撃を受ける。ユウシロウはすずらんをあしらった一機のMFからなにかを感じ取り、味方の指示を無視して突っ込んで行く。戦闘は砂嵐により終結するが、TA中隊にMF捕獲の命令が下る。
エピソード6
操り人形
ベギルスタンでクーデーターが勃発し多国籍軍との停戦が成立、アメリカは査察団の派遣に乗じてTAの情報を入手しようとする。TA中隊の撤退が急がれる中、ユウシロウはテレビに映ったアクラの石窟教会の映像に石舞台で精神接触した少女ミハルの姿を発見し、教会へと向かう。
クリス・パットン
金月真美
檜山修之
久川綾
アンディー・マカヴィン
ジェイソン・ダグラス
イリイチ・グアルディオラ
掛川裕彦
Brett Weaver
中博史
ヒラリー・ハーグ