ガールズバンドクライ

3月、17歳の仁菜は高校を中退して東京で一人暮らしを始めた。右も左も分からない大都会。ここに出てきたのは、ネットで聞いたある曲に背中を押されたから。そんな時、仁菜はその曲を演奏するストリートミュージシャンと出会う。

予備校に通い始めた仁菜。大学受験は親との約束だ。しかし慣れない予備校生活で、勉強にもなかなか身が入らない。そんな仁菜のもとに、桃香から連絡が入る。桃香の家を訪ねてみると、仁菜と同い年の女の子を紹介される。

相変わらず勉強に身が入らない仁菜だったが、忘れ物をすばるの学校まで届けにいくことになった。すばるとお互いの胸の内をぶつけ合ったことで、次第に打ち解けていく。バンドとして新たなスタートを切った3人は初めてのライブに挑む。

すばるの祖⺟が突如上京してくる。⾃分のやりたいことは⼥優じゃない。バンドなんだ⾳楽なんだ。ここまできたら私、はっきり⾔う。みんなに啖呵を切るすばるだが、いざ会うと借りてきた猫のように微笑を浮かべてお嬢様を演じるばかりだった。

桃⾹がかつてお世話になったライブハウスから出演のオファーがあり、対バンライブに初めて参加することになる仁菜達。チケットのノルマに四苦八苦しているとき、桃⾹が以前バンドを組んでいた時から知り合いだったバンドのチケットをもらう。