地上の文明が荒廃して、人類が地下で生活をするようになった世界。地下で育った少女キポは、ひょんなことから水に流されて地上の世界にやってきてしまう。初めて目にする地上の生態系は、見慣れないものばかり。奇妙なハチや大きな鳥に驚いたキポは、そして4つの目を持つブタのような生き物にマンドゥと名付けて仲良しになる。なんとか家に帰ろうとその方法を模索するキポは、思わぬ危険に遭遇しながらも、地上でたくましく暮らす少女と出会う。

かつて地下の世界で、父親と地質のおさらいをしながらクライミングをしていたキポ。そこで地上からの衝撃に異変を感じた父親は、キポを水路に逃がすのだった。そして、今度はティンバー・キャットにつかまったキポたち。そんな中、リーダーのヤムヤン・ハンマーポーがいなくなったことを悲しむキャットらの姿を見たキポは、ある事を思いつく。

かつて地下の世界で天の川を夢見たキポに、父親は歌を聞かせて慰めていた。そして現在。キポは大勢の仲間たちとウムラウト・スネークのなわばりにやってくる。皆を守ろうとして窮地に陥ったウルフを救うため、キポはベンソンたちと音楽を聞かせてウムラウトたちを魅了。メガ・ミュートとも話し合おうとして、危険な領域に足を踏み入れる。

ベンソンの案内で、町中を見渡せる望遠鏡があるラス・ビスタス展望台に向かうキポたち。しかしそこは、星や数学の話が大好きな狼、ニュートン・ウルブスの縄張りだった。キポはウルフの助言で狼のルールに従い、群れのリーダーとして彼らと交渉しようとする。やがて縄張りに到着した一行。そんな中、知識に飢えた狼たちを前にしたデイブが、打ち合わせを無視して群れのリーダーを名乗り始める。