晩秋のある日、女優カン・ハンナと歌手で俳優のONE(チョン・ジェウォン)が初めて出会う。2人は、番組の企画で、一緒にドラマの脚本を書くのだ。初めはぎこちない2人だったが、年上のハンナがONEに気さくに話しかけ、食事をしながら親しくなっていき、脚本執筆のため済州島に行くことが決まる。そしてもうひと組は、女優ユ・イニョンと俳優キム・ジソク。知り合って14年来友人として親しくしている2人も、同じ番組の企画のため会っていた。
固辞するイニョンを説得し、一緒に脚本を書くことになったジソク。2人は、14年前に一緒に行った思い出の海を訪れ、2人にしかできない友情の物語を作ろうと意志を確認する。だがソウルに戻ってきて具体的なアイデアを話し合うジソクらは、まるで意見が合わない。一方ハンナとONEは済州島にやってくる。一緒に市場で買い物をし、バーベキューをしながら、ハンナは脚本の構想をONEに話す。その内容にONEは引き込まれる。
済州島の滞在3日目、ハンナとONEは釣りに出かける。初めての海釣りで途中雨も降ってくるが、2人の距離は縮まっていく。一方、ソウルのイニョンとジソクは、記憶を無くした女と、その記憶を取り戻させようとする昔からの男友達、というキャラクター設定から物語をふくらませる作業をしていた。そして行き詰まったジソクは、女優のコン・ヒョジンに電話をしてアドバイスを求める。だが記憶喪失という設定を陳腐だと一蹴される。
ハンナとONEは、ドラマの制作会社に脚本の提案書を持ってやって来る。代表のぺ・ジョンフンを相手に「君の心はミュート」という2人で考えたドラマのシノプシスを説明し不慣れな売り込みをするハンナとONE。15分を4話、という形での制作が決定する。その頃、イニョンとジソクはソウルを離れ京畿道で会っていた。ジソクは、執筆が進んでいないので徹夜で集中して書こうと、特別な場所にイニョンを連れていく。
ONEの一夜限りのライブの日。ハンナはONEに花を、ONEはハンナに新作のアルバムとポスターを贈る。ライブが始まり、普段とは違うONEの姿を楽しむハンナ。ONEは、ハンナへの感謝を込めた曲を披露する。一方、森の中で脚本を練るジソクは、長年の友人という設定から、出会いを高校生にすることを思いつく。翌朝、イニョンとジソクは制服姿で高校生になりきり、当時を思い出しインスピレーションを得ようとする。
ハンナとONEの脚本執筆は順調だ。自分たちが一緒にお酒を飲んで親しくなった経験を、物語に生かそうと話す。主人公のハンナが酔った勢いで秘密を話し、序盤にキスシーンを盛りこむことで相手のジェウォンの心を動かす、というところまで進む。一方イニョンは、ジソクとの共通の友人でもある女優イ・ヨンウンと会い、男女間の友情が成立するかについて話す。そしてイニョンとジソクは脚本会議でキスシーンを練っていく。