ジェネレーション･ウォー 独ソ戦の死闘

1941年夏、ヴィルヘルム、フリードヘルム、シャーロット、ヴィクトル、グレタの幼馴染5人は別れを惜しんで集まった。ヴィルヘルムとフリードヘルムは兄弟で東部戦線に行くことになり、シャーロットもまた看護師として行くことになったのだ。クリスマスには終戦だと確信し、同じ場所での再会を約束する5人。戦争経験豊富な兄ヴィルヘルムと、繊細で芸術家肌の弟フリードヘルムは、モスクワに向かって前進するのであった。

シャーロットは野戦病院で戦争の幻滅的な現実に直面していた。毎日のように負傷兵が運ばれてくる一方で、院内ではモルヒネが盗まれるという事件が起きる。一方、ヴィルヘルムとフリードヘルムは、十分な装備もないまま凍てつく冬を越さなければならなくなっていた。フリードヘルムは戦争体験のせいでますます感情的になっていく。隊を率いるヴィルヘルムは、この戦争は意味があるのだろうかと疑問を抱き始めるのだった。

グレタは、ドイツ軍を歌でもてなすために前線へ派遣され、ヴィルヘルム、フリードヘルム、シャーロットと2年ぶりに再会する。しかし、戦争は友人たちを変えてしまっていた。ドイツに戻る飛行機に乗り遅れたグレタは、シャーロットの野戦病院で初めて戦争の恐怖を間近に体験する。同じ頃、ヴィクトルは強制収容所に向かう列車に乗っていた。彼はなんとか脱出に成功し、少女アリーナと一緒に森の中に逃げ込むのであった。

敗北主義で逮捕されたグレタは、かつて体の関係であったドーン中佐と面会をする。彼は自身の立場を守る為、グレタの恋人ヴィクトルの脱出を手助けしたと証言させようとする。一方、シャーロットは、野戦病院がソ連軍に制圧され捕らえられてしまう。ヴィルヘルムは執行猶予大隊から離反、フリードヘルムは進撃してくるソ連軍に矛先を向けられるのであった。戦争は末期にさしかかるが、5人の友人たちはベルリンで再会できるのか。