宇野佐和子（広末涼子）は、夫に逃げられ3人の息子を育てているシングルマザー。スーパーマーケットで働き、祖母の美代（吉行和子）に家事を手伝ってもらいながら、平凡だけれど楽しい毎日を過ごしている。 そんなある日、佐和子の前に瀕死状態の青年（福士蒼汰）が現れる。青年の美しさに心を奪われ、一瞬で恋に落ちてしまった佐和子。 しかし、目を覚ました青年は記憶喪失だった。運命的な出会いだと感じた佐和子は、息子たちに「今日からあの人に、あなたたちのお父さんになってもらうことにします」と宣言。夜空の星に興味を示す青年を“星男”と名付け、3人の息子たちの父親だと嘘をつき同居させることに・・・。 こうして、ちょっと変わった”疑似家族生活”が始まった。

佐和子（広末涼子）のウソを信じ、自分は佐和子の夫だと思い込む星男（福士蒼汰）。だましていることに罪の意識を感じ始める佐和子だが、星男がいなくなることを恐れ本当のことを言い出せないでいた。 そんなある朝、車で出かけた佐和子に忘れ物を届けようと家を出た星男は、信じられないスピードで走り出しあっという間に車に追いついてしまう。自分の中から突然わき出した超人的な身体能力に戸惑い、あ然となる星男。 一方、祥子（有村架純）は星男が自分の夫だという佐和子に疑いの目を向ける。同じく同僚の重田（國村隼）は、星男が星を見るのが好きだという佐和子の言葉に微かな動揺を見せる。 同じ頃、街にミチル（木南晴夏）という若い女が現れ・・・。

突然、宇野家に現れ星男（福士蒼汰）を殴りつけたミチル（木南晴夏）に、あ然となる佐和子（広末涼子）たち。派手な私生活が垣間見えるミチルは、なんと東京から星男を追って来た“元カノ”だった。観念した佐和子は星男をだましていたことをついに白状する。 結局、星男はミチルが連れて帰ることになり落ち込む佐和子。星男に反発していたはずの長男・大（大西流星）もどこか寂しげな様子。 そんな佐和子に追い討ちをかけるようなとんでもない事態が発生。親友の山村節（小池栄子）が営むスナック「スター」に、身勝手に家を出て音信不通だった佐和子の夫・宇野光一（安田顕）が現れたのだ。

節（小池栄子）の店に突っ込んできた車を素手で止めた星男（福士蒼汰）。人間技とは思えない力に驚く佐和子（広末涼子）だったが、星男は自分でもわけがわからず、うろたえるばかり。そんなとき、店の奥に隠れていた光一（安田顕）が顔を出し、佐和子は厄介な現実に引き戻される。 美代（吉行和子）や息子たちは突然戻った光一に戸惑い、家の中は気まずいムード。だが光一は気にかける様子もなく、子どもたちに馴れ馴れしく接して佐和子をいら立たせる。佐和子に何をしに来たのかと詰め寄られた光一は・・・。 一方、星男の体にはまた異変が起こり、とんでもない横暴な人格を持った過去の記憶が――！？

目を覚ました星男（福士蒼汰）は記憶を失う前の姿を取り戻し、優しかった星男とは似ても似つかない凶暴な男に戻っていた。佐和子（広末涼子）に悪態をつく星男に怯える息子たち。見かねた美代（吉行和子）は東京に帰るよう促すが、星男は行くところがないと出て行こうとしない。佐和子は星男との甘い生活が戻ってくることはないと悟ってガッカリするものの、行き場のない星男とこのまま暮らしていこうと決意。 翌日から星男はぎこちない手つきで美代の家事を手伝い、子どもは苦手だとぼやきながらも、子どもたちに溶け込もうと奮闘。そんな中、この街にやって来た日の奇妙な体験を打ち明ける星男に、美代は・・・。

記憶を取り戻した星男（福士蒼汰）は、不器用ながらも宇野家に溶け込み、本当の家族のような関係を築き始めていた。朝、子どもたちを引き連れ野球の練習に出かける星男。その楽しげな様子に、佐和子（広末涼子）はしみじみと幸せを感じていた。 一方、祥子（有村架純）に間違ってキスをしてしまった重田（國村隼）は激しく動揺していた。安藤（山田裕貴）から祥子との関係を勘ぐられ、気まずい職場のムードに耐えかねた重田はキスをなかったことにしようと努める。 その頃、星男は体内に潜む“何か”が急速に力を増していることに気づき、覚悟を決めていた。