“第四真祖”。それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。その“第四真祖”を監視と抹殺のため、政府・獅子王機関は“剣巫”と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”の少女、姫柊雪菜だった。対真祖用の最強の霊装を携え、魔族特区“絃神市”を訪れる雪菜。そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城の正体とは…!
エピソード1
聖者の右腕篇 I
太平洋のド真ん中に位置する、常夏の人工島“絃神島”。この島の彩海学園に通う高校生・暁古城は、ある日クラスメイトの藍羽浅葱、矢瀬基樹との勉強会の帰り道、彩海学園中等部の制服を身につけた見知らぬ少女に後をつけられる。厄介事をさけたい古城だったが、たまたま魔族にからまれたことで内に秘めた吸血鬼の力を見せてしまい…。
エピソード2
聖者の右腕篇 II
古城が住む部屋の隣に引っ越してきた雪菜。必要最低限の家具しかない部屋を見かねた古城は、雪菜を連れてホームセンターへ。さらに妹の凪沙の提案で鍋パーティーを催すなど、賑やかなひと時を過ごしていた。一方絃神島では魔族が襲われるという事件が続いており、その現場には吸血鬼とその眷獣(けんじゅう)を追い詰める殲教師・オイスタッハと少女・アスタルテの姿があった…。
エピソード3
聖者の右腕篇 III
殲教師たちとの戦闘から一夜明け、そこに残されたのは廃墟と化した倉庫街。眷獣の力をはるかに上回る古城の力に驚きを隠せない雪菜だったが、さらに古城が自らの眷獣を制御できないという事実を知るのだった。戦闘から姿を消したオイスタッハたちの行方を追って、とある実験施設へ潜入する古城と雪菜。彼らの目的を知った二人は、再び激しい戦闘を繰り広げる。
エピソード4
聖者の右腕篇 IV
オイスタッハたちの進撃は止まらず、ついに人工島の中枢部が襲撃を受けてしまう。さらに浅葱が閉じ込められていることを知った古城は彼女の救出に向かおうとするが、眷獣を操れない己の力の無さに立ち止まる。そんな古城を見かねた雪菜は思いもよらぬ行動に出るのだった。「一人でその責任を負いきれないというなら、私も一緒に背負います――」
エピソード5
戦王の使者篇 I
球技大会開催間近の彩海学園。雪菜と凪沙もチアリーダーとして気合い十分! そして基樹と倫の手回しによって、古城と浅葱もクラス競技のバドミントンにダブルスで出場することになるのだった。一方那月は、倉庫街に現れた獣人たちの捕獲に追われていた。彼らの目的とは果たして。そして同時に、第四真祖である古城を狙う者たちの影が迫る…。
エピソード6
戦王の使者篇 II
古城たちの前に姿を現したのは、第四真祖にただならぬ愛情を示す公爵・ヴァトラーと、雪菜と同じ獅子王機関に所属している煌坂紗矢華だった。絃神島に潜伏しているテロリストの捕獲を古城に持ちかけるが、代わって名乗り出た雪菜の力量を確かめるべく、ヴァトラーは雪菜に一騎打ちを提案する。そして、今まで幼馴染のポジションだった浅葱の行動にも変化が…?
葉山いくみ
細谷佳正
種田梨沙
瀬戸麻沙美
日高里菜
逢坂良太
吉野弘幸