サッカーの名門・聖蹟高校に入学した柄本つくしは、クラスメイトの風間陣から人数が足りないという理由でいきなりフットサルの試合に誘われる。まったくの初心者のつくしは足を引っ張ってばかりだったが、それでも必死に走りゴールを奪う。そんな彼の姿を見た風間は、自分が純粋にサッカーを楽しんでいた時のことを思い出す。
サッカー部に入部したつくしと風間は、同じ1年生部員たちと共に、連帯責任による外周ダッシュを課されていた。みんなに迷惑をかけたくないつくしは、みんなの分の外周ダッシュを自分ひとりで走るとキャプテンの水樹寿人に頼む。「一緒にサッカーがしたい」という純粋な気持ちで、実直に走り続けるつくしの姿に1年生部員たちは触発される。
他校とのGW合同合宿初日。夕食の時間、つくしは他校の生徒が中学時代の風間について話しているのを耳にする。過去に何があったのか気になったつくしは、同室の風間に思い切って訊こうとするが、うまく切り出せない。翌日、つくしが早朝に目を覚ますと風間の姿がなく、彼がグラウンドでひとり自主練をしていることを知る。
クラスメイトで同じ美化委員の生方千加子に、掃除を手伝ってほしいと話しかけるつくし。だが、話を聞いてもらえず、練習に遅刻し外周ダッシュをさせられていた。ひたむきに走り続け、サッカーを諦めない彼の姿を見た生方は、昔の自分を思い返す。その頃、中澤監督はインターハイメンバー選考に向けて、選手たちの練習を見守っていた。
インターハイを最後に引退を決めた3年生・笠原の練習を手伝うつくし。インターハイメンバーの発表が始まると、1年生の風間がメンバー入りし、次々と名前が呼ばれていく。そして最後のひとり……選ばれたのは…いよいよインターハイ初戦が始まる――。
初戦は辛くも勝利したが、何もできなかったことに落ち込むつくし。そんな彼の前に、聖蹟のライバルである桜高のキャプテン・犬童かおるが現れる。「サッカーをしよう」と犬童に誘われたつくしは、フットサル場へ向かう。圧倒的な差をつけられるが、「誰よりも走る」という自分のサッカーを思い返し、自らオトリになってゴールにつなげた。
吉永拓斗
Tsukushi Tsukamoto
松岡禎丞
Jin Kazama
宇田鋼之介
監督