不死身のトッケビであるキム・シンは、永遠の命から自分を解放してくれる“トッケビの花嫁”を探して世界中をさまよっている。ある雪の夜、ひき逃げされて瀕死状態にある妊婦に助けを求められた彼は、人間の生死に関与してはならないというルールを破り、その妊婦を救う。その直後、死神が現れるが、そこには連れていくはずの2人の魂はなかった。それから18年後、シンの前に“トッケビの花嫁”と名乗る高校生チ・ウンタクが現れる。
シンのあとについて韓国・ソウルからカナダ・ケベックへ一瞬でたどり着いたウンタク。自分のいる場所が本物の外国だと知ったウンタクは、シンをトッケビだと確信し「あなたと結婚する」と宣言するが、シンは自分の胸に突き刺さっている剣がウンタクの目に見えないことから、「自分はトッケビではない」「君は花嫁ではない」と否定し続ける。その頃、死神はウンタクの母親をひき逃げした男の魂を見つけ、あの世へ送り出そうとしていた。
シンと死神は、借金取りに拉致されたウンタクを救うが、救出方法があまりに乱暴だったために彼女の機嫌を損ねてしまう。その後、シンはウンタクを拉致させた叔母を懲らしめようと、ドクファに身辺調査をさせ、ある作戦を決行する。一方、死神は露店で偶然同じ指輪に手を伸ばしたサニーを見て、なぜか涙を流してしまう。そんな死神を気に入ったサニーは彼に自分の連絡先を渡すが、連絡は一向に来ず、サニーはイラだちを募らせる。
胸に突き刺さる剣の存在には最初から気づいていたとウンタクに言われ、動揺するシン。「まだ生きていたい気もする」と言うシンに死神は、ウンタクをあの世に連れていくことを提案する。そんな死神に一度は感謝したシンだったが、住む家を失ったウンタクに「一緒に住まわせてほしい」と言われ再び動揺する。ひとまずウンタクを高級ホテルのスイートルームに泊まらせることにしたシンは、死ぬことも生きることも選べずにいた。
歩道橋で再会したサニーと死神は、カフェに行くことに。しかし死神は無言でコーヒーを飲み続け、しびれを切らしたサニーは話をするよう促す。ようやく会話を始めるも、死神は名前を尋ねられた途端に帰ってしまう。そして彼は自分に名前がないことを悩み始める。一方のシンはウンタクへの恋心を自覚し、彼女のために、この世を去ろうと決意する。そして剣を抜いてもらうために、ウンタクのホテル暮らしをやめさせ同居を始めるが…。
10年後の29歳になったウンタクの姿を見たシンは、ウンタクに剣を抜いてもらおうとする。ところが、剣を抜くことの本当の意味を知らないウンタクは、まずは自分の望みが何かを考えるようシンに言い残してアルバイトに行ってしまう。その頃、ドクファを連れてサニーに会いに行った死神は、職業を聞かれたり名刺を要求されたりして再び困惑する。“何も持っていない”死神と、ウンタクに剣を抜いてもらえないシンはそれぞれ意気消沈し…。
コン・ユ
トッケビ / キム・シン
キム・ゴウン
チ・ウンタク
イ・ドンウク
死神
ユ・インナ
サニー
ユク・ソンジェ
ユ・ドクファ