宮島鉱造は蓼科で隠居生活を送っていました。ある日、一人息子の隆一ががんを患い余命がわずかであると知って東京の病院に駆けつけます。しかし、病気の息子に気の利いた言葉も駆けられずに迷っていると、二十数年前に離婚した前妻のタキがやって来ます。一人息子の死を目の前にして、別々の人生を送ってきた鉱造とタキは、親として何をどう行動すればいいのか。悩みながらも、二人はやがて家族の絆の重さを感じ始めます。[FICT](C)NHK