美大に通う5人全員が片思い中!個性豊かなハチクロの面々の笑いと涙にあふれた恋と人生の行方は!?青春のすべてがつまった超人気コミック、ついにドラマ化!!
エピソード1
春、恋におちた瞬間
花本はぐみ(成海璃子)は、浜田山美術大学の油絵科に入学するために長野から上京したばかり。芸術に関しては天才的な才能を持つ彼女は、すでに新進芸術家として注目を浴びていたが、実は極度の人見知りでもある繊細な女の子だ。 4月のある日、建築科3年の竹本祐太(生田斗真)は、キャンパスの中庭にある池のほとりではぐみの姿を見つける。しゃがみ込んで水面に漂う桜の花びらを見つめていたはぐみに、一瞬にして心を奪われてしまう竹本。するとそこに、彫刻科7年生で大学一の変人とも呼ばれている森田忍(成宮寛貴)と、建築科4年の真山巧(向井理)がやってきて、無理矢理竹本を連れ去った。3人は、同じアパートの住人でもあり、普段からよくつるんでいる仲間だった。 森田たちが向かったのは、山岳部が新入生勧誘のために出したブース。森田たちの狙いは、山岳部が新入生に無料配布している名物の“山岳カレー”だった。竹本は、森田に命じられるまま、新入生のふりをしてその列に並んだ。しかし、途中で竹本の正体がバレ、山岳部員たちに追い返されてしまう。
エピソード2
福引であてた海と涙とキス
はぐみ(成海璃子)が浜田山美術大学に入学して1ヵ月が過ぎた。ある日、はぐみは、授業でヌードモデルのデッサンをする。竹本(生田斗真)は、森田(成宮寛貴)と真山(向井理)にジャンケンで負け、はぐみたちがデッサンをしている教室に置かれていた騎士の甲冑に入り込む。するとそのとき、非常ベルが鳴り響いた。森田たちの仕業だった。慌てた竹本は、学生たちと一緒になって出口へと向かおうとした。が、鎧の騎士が突然動き出したことで、教室内はパニックに陥ってしまう。 竹本は、教授の庄田(松重豊)にこの一件で絞られる。森田は、そんな竹本のことなどお構いなしで、元気になってもらいたいときにやるポーズだ、などと言ってはぐみに「コマネチ」を教えていた。しかも森田は、竹本が楽しみにしていた商店街の福引きまで、勝手にやってきてしまったらしい。花本(村上淳)は、すっかり落ち込んでしまった竹本に、はぐみをホームセンターまで案内してほしい、と頼む。
エピソード3
夏、花火と散った片思い
夏休みを利用して長野に帰省していたはぐみ(成海璃子)が東京に戻ってきた。何もすることがなく、アパートの自室で怠惰な時間を過ごしていた竹本(生田斗真)は、土産に買ってきたそばを一緒に食べよう、とはぐみに誘われ、大喜びで花本(村上淳)の研究室へと急いだ。部屋を出るとき、竹本はゴミ箱に捨てようとした花火大会のチラシを拾うと、それをポケットに入れた。 竹本よりひと足先に浜田山美大に着いたはぐみは、そこで彫刻を製作していた森田(成宮寛貴)を見つける。慌ててその場から逃げようとして転んでしまうはぐみ。みんなと一緒に海に行ったとき、森田にいきなりキスされてしまったはぐみは、彼の姿を見ただけで動揺してしまったのだ。そんなことはおかまいなしに、作業を中断して散らばった荷物を拾ってやった森田は、はぐみが商店街でもらってきた花火大会のチラシに気づくと、学内に花火がキレイに見える場所があるから来い、と彼女を誘った。しかしはぐみは、どう返事をすればいいのかわからず、何も言わずに走り去ってしまう。
エピソード4
聖夜に届く、涙の告白
クリスマスシーズンを迎え、浜田山商店街も活気づいていた。はぐみ(成海璃子)は、あゆみ(原田夏希)とともに、商店街のイベントスペースで手伝いをする。竹本(生田斗真)と森田(成宮寛貴)も狩り出され、それぞれトナカイとサンタクロースの扮装をさせられていた。そこに、あゆみの父で、商店街の自治会長を務めている大五郎(泉谷しげる)がやってきて、森田がデザインした特製のスタッフジャンパーにケチをつける。竹本は、つかみ合いになった森田と大五郎の間に割って入ろうとした。が、逆にふたりから反撃されてしまった竹本は、逃げようとして積んであった商品の焼酎を割ってしまう。 花本(村上淳)の研究室に戻った竹本は、焼酎の請求書を見て愕然となる。竹本が割ってしまったのは、滅多に手に入らない幻の焼酎だという。大五郎は、竹本が支払えないなら、自分の酒店でアルバイトをさせるつもりでいた。
エピソード5
一番の存在でなくてもいい
はぐみ(成海璃子)が浜田山美大に入学してから1年が過ぎようとしていた。はぐみは、国際芸術大賞を最年少で受賞し、海外のメディアからも注目を集めていた。受賞のインタビューを受けたはぐみは、影響を受けたアーティストとして森田(成宮寛貴)の名前をあげた。その森田は、ニューヨークに行ったまま、いまだに音信不通状態だった。一方、真山(向井理)は、無事に大学を卒業し、藤原デザイン事務所の正社員として働き始める。真山に思いを寄せているあゆみ(原田夏希)は、大学院に進み、陶芸の勉強を続けていた。しかし、竹本(生田斗真)だけは、はぐみに出会った1年前からまるで時間が止まってしまったかのように、何も変わらない日々を送っていた。 そんなある日、竹本の元に、彼の父親・稼頭男(橋本じゅん)がやってくる。稼頭男は、持参したみやげのダルマをはぐみやあゆみに配ると、竹本を大学の駐車場に連れて行く。そこに停められていた稼頭男のデコトラには、実家に置いてあった竹本の荷物が詰め込まれていた。中古の一戸建てを買ったから、引っ越すことになったのだという。実は稼頭男は、竹本の母の再婚相手だった。竹本が浜田山美大の建築科に入学したのも、建築に興味があったからではなく、母の再婚で居場所を失ってしまったために、家を離れる理由が欲しかったからなのだ。竹本に就職先を紹介しようとしてその話を知った花本(村上淳)は、入学したきっかけは何でもいいが、そこから進めないことの言い訳にはするな、と竹本に助言した。
エピソード6
一人前にはなぜなれますか
はぐみ(成海璃子)や竹本(生田斗真)たちは、ニューヨークから帰国したばかりの森田(成宮寛貴)にさっそく振り回されていた。森田が、何故帰国パーティーをやってくれないのか、とダダをこね、花本(村上淳)の研究室に立てこもったのだ。 竹本は、そんな森田に向かって、はぐみの気持ちを考えたことはあるのか、と言い放った。竹本は、みんなに黙ってニューヨークに行ったかと思えば、帰ってきた途端にわがままを言いだす森田に腹を立てていたのだ。すると森田は、帰ってきてはいけなかったのか、と直接はぐみに尋ねた。はぐみは、帰ってきてくれて嬉しい、と答えてにっこりと微笑んだ――。 そのころ竹本は、就職活動に追われていた。だが、受けた会社から届くのは不採用の通知ばかり。ローマイヤ先輩(木村祐一)は、不採用通知の束を前にうなだれている竹本を、負けて勝てばいい、と励ます。クマに遭遇して死んだフリをするのは、わざと負けて生きるという勝利を掴むことだ、というのだ。それを聞いた竹本は、このまま落ち続ければ勝利をつかめるのか、とローマイヤに尋ねた。するとローマイヤは、死んだフリをして誤魔化す。
成海璃子
生田斗真
向井理
石川雄也
原田夏希
金子茂樹