財閥の御曹司ジェミンと、その婚約者で富豪の令嬢ヨンジュ。一見すると理想的なカップルだが、ヨンジュは貧富の差によって引き裂かれた。初恋の相手イヌクへの想いを断ち切れられず、結婚前に彼を追ってジャカルタへ向かう。その後を追うジェミン。三人はバリで鉢合わせるが、ヨンジュは大学の先輩に偶然会ったと言ってその場をごまかす。そして現地のガイドのスジョンを伴って、三人一緒にバリを観光することになる。

ジェミンは、イヌクが自社の社員と知って高慢な態度を見せはじめる。彼の前で窮屈な思いのイヌク、イヌクに対して胸を痛めるヨンジュ...互いに牽制し合い、しらけたムードの漂う中、スジョンは不要な元気さでバリ案内をする。昼食に訪れたレストランで、イヌクとヨンジュの親しい仲を感じたジェミンは気分を害し、そのまま酒を飲み始める。酔いが回ってイヌクに殴りかかり倒れたジェミンを、スジョンはホテルに連れていくが、そこで彼にベッドへ誘われる...。

ソウルに戻ったスジョンは、職探しにジェミンの会社を訪ねるが門前払いされ、二度目のチャレンジでやっとジェミンに会うが、冷たい態度で追い払われる。一方本社へ異動となりジェミンの率いるマーケティング部に入ったイヌクは、ジェミンに呼び出され露骨に嫌な態度をとられる。ヨンジュはイヌクの実家前で彼を待ち伏せるが、戻ってきたイヌクに冷たくあしらわれ、ジェミンとの結婚をやめることもできると告げる。その夜、イヌクを本気で愛していると泣くヨンジュの姿を見て、ジェミンは複雑な気持ちになる。

スジョンは兄の借金のためにナイトクラブで働き始める。そこへ親友ミヒがイヌクを連れてやってくる。居候するミヒの部屋の隣にイヌクが引っ越してきたという。二人は偶然の再会に驚くが、その場にジェミンも通りかかりイヌクと険悪なムードになる。チンピラも交えて乱闘騒ぎに発展し、三人は店から逃げる羽目に。その後、一行から離れたスジョンが寒さに震えながら歩いていると、いきなりジェミンが現れコートを買ってくれる。一方ヨンジュはジェミン家との会食の場で婚約破棄を申し出る。

兄の借金に困り果てたスジョンは、ジェミンの家を訪ね金の無心をする。ジェミンはその場では皮肉を言うが翌日には、金の振り込みとスジョンの仕事を手配する。一方母親の愛人を殴って留置所へ入れられたイヌクを、ヨンジュが弁護士を使って釈放させる。そして彼を呼び出し愛してると言い寄るがイヌクから、それは所有欲だと突き放されてしまう。その夜スジョンとイヌクはカラオケに行き、互いに打ち解けるようになる。だが、そこへジェミンが現れる...。

ジェミンはイヌクとスジョンが一緒にいるのを見て、なぜか嫌な気分になり、スジョンに金を返すために会社に来て働けと言い放つ。翌日初出社したスジョンは感謝の気持ちでジェミンを夕食に誘う。ジェミンは気をよくするが、レストランでイヌクとの度重なる「偶然」を「運命」だと言うスジョンの言葉を聞き、また不快な気持ちになる。ヨンジュはジェミンの母に呼び出され、イヌクに抱きついている写真を突き付けられる。そしてイヌクに破談の責任をとらせると息巻く母に、ジェミンとの結婚を約束するのだった。