ある夜、大槻動物病院の獣医師・花咲万太郎(坂本昌行)は、病院で預かっている犬の散歩中、遠くから聞こえてくる切ない犬の鳴き声に気付く。鳴き声を頼りに駆けつけると、公園の階段下で初老の男性が頭部から血を流して倒れており、既に息絶えていた。傍らには男性の飼い犬と思われるフレンチブルドッグが鳴いていた。男は森本要之助(村松利史)、65歳。ペット用品通販会社「ペットライク」の社長と判明。捜査本部の蓑田玲子警部(矢田亜希子)は、第一発見者の獣医師が現場にいた犬を連れ帰っていると知り、大槻動物病院に万太郎を訪ねる。かなり風変わりな印象の万太郎だが、現場の公園にいた少年の容貌を問うと、事細かに話すその記憶力に玲子は興味を持ち、森本家訪問に万太郎を同行させることに…。
会社「ペットライク」の経営をめぐって複雑な事情がありそうな森本家。「ペットライク」の親会社の悪質ブリーダーとの関係や、現場の公園にいた少年が出入りしていた動物愛護団体との関係も絡み合う。一方、万太郎に興味を持った玲子は、その素性を知る大槻動物病院の元院長・大槻隆造(正名僕蔵)を訪ねる。知られざる万太郎の正体とは!?やがて森本社長殺人事件の捜査が進む中、新たに第2の殺人事件が起きる!
森本信明(永岡佑)と共に何者かに襲われた、フレンチブルドッグのタクト。万太郎の治療の甲斐があって、タクトは一命を取り留める。なぜ信明は襲われたのか?そして連続殺人事件との関係は…。万太郎は、事件を解決に導くある実験を行う。果たしてタクトは事件解決の鍵を握っているのか!?