緒形直人演じる新社会人が、渡瀬恒彦扮するエリート銀行員の父とは違う生き方を目指して食品会社に就職。父に反発しながらも成長していく姿をコミカルに描いた。この作品でデビューした竹野内豊にも注目。共演はかたせ梨乃、忌野清志郎、斉藤洋介、小野武彦、伊東四朗ほか。
エピソード1
#1 恐怖の初出勤
西条浩介(緒形直人)は、銀行員の父・浩一郎(渡瀬恒彦)に反発し、自力で食品メーカー「カネ正食品」に就職した。しかし、カネ正食品の社長・加藤松郎(伊東四朗)と浩一郎は10年前に絶交した仲。それでも、浩一郎は息子の就職の礼にと、松郎の家まで出向いた。 一方、浩介は初出社の日を迎えた。浩介が配属された営業部には、松郎が引き抜いてきた部長・宝田絹子(かたせ梨乃)の宝田派と、それに反発する課長・白井龍二(小野武彦)の白井派があった。その夜、白井たちに飲みに誘われた浩介は、彼らに乗せられるまま宝田の悪口を言ってしまい・・・。
エピソード2
#2 涙の猛特訓
新人研修の一環として、店頭販売に出掛けることになった浩介(緒形直人)。だが、集まった主婦たちを前に声のひとつも出ない浩介は、途中で逃げだしてしまう。佐々木三四郎(竹野内豊)らほかの新入社員たちは短時間でノルマを達成しただけに、浩介は営業マン失格の烙印を押されてしまう。 一方、浩一郎(渡瀬恒彦)は急逝した副頭取の社葬準備に追われていた。この葬儀を仕切ることが社内での実力を示すものになるだけに、浩一郎は懸命に作業をする。しかし、そんな時でも浩介のことが気掛かりでならなかった。
エピソード3
#3 愛と哀しみの初月給
シャケ粥の売り込みで苦戦が続く浩介(緒形直人)の机に、松郎(伊東四朗)は娘の亜希子(土屋久美子)から託された弁当をこっそり置いた。その日、浩介たち新入社員3人は加藤家に招待された。亜希子は佐々木三四郎(竹野内豊)、大山得夫(大森嘉之)には目もくれず、浩介にベタボレの様子。 一方、浩一郎(渡瀬恒彦)は将棋クラブで宝田(かたせ梨乃)と知り合う。宝田が浩介の上司だとは知る由もない浩一郎は・・・。
エピソード4
#4 難関突破ゲーム
カネ正食品では、ちあき(白鳥靖代)が新レトルトカレーの開発に成功。松郎(伊東四朗)以下一同がその味を絶賛する中、宝田(かたせ梨乃)だけが異議を唱える。 その頃、浩一郎(渡瀬恒彦)の重役就任を決定する会議が開かれようとしていた。十分な根回しをしたはずの浩一郎だったが、結果は完敗。出世街道を歩んできた浩一郎には、未経験の敗北だった。そんな浩一郎を元気づけるため、松郎は自分が宝田(かたせ梨乃)と一緒に行くはずだった温泉旅行の切符を渡す。
エピソード5
#5 エリート失脚
松郎(伊東四朗)の浮気旅行は未遂に終わったが、怒った松郎の妻・陽子(茅島成美)と亜希子(土屋久美子)は西条家に居すわったまま。一方、カネ正食品では、新製品のサンプルを宝田(かたせ梨乃)が社外に持ち出したことが問題になっていた。浩介(緒形直人)の一存で試作品の流出は防いだが、逆に宝田は指示を無視した浩介を怒る。 その頃、浩一郎(渡瀬恒彦)は出向が内定し絶望の淵にあった。そんな時、宝田から電話を貰った浩一郎は彼女と会うことに・・・。
エピソード6
#6 あゝ自社製品
浩一郎(渡瀬恒彦)は下着の通販会社に出向になった。一方、ある雑誌の人気投票でカネ正食品の白粥がランキング外と知った浩介(緒形直人)はガッカリ。三四郎(竹野内豊)たちは、その雑誌編集者に白粥の再試食を頼むが断られてしまう。その頃、松郎(伊東四朗)と宝田(かたせ梨乃)と食事を共にした浩一郎は、息子が自社製品の売り込みに必死だと知る。 翌日、意外にも浩介は雑誌編集者に呼ばれた。そこで浩介を待っていたのは・・・。