甲州路で、空腹の浪人が老武士・島田閑兵衛に握り飯を分けてもらう。閑兵衛は、無実の罪で死んだ息子・弥一郎の潔白を証明するため甲州に来たのだった。かつて幕府検察使だった弥一郎は、金山の不正を調べていて謀られ、切腹させられたのだった。