エピソード1
マザコンで何が悪い!?
岡崎真吾(坂口憲二)は、今どき珍しいマザコン青年。1人暮らしを始めたのに、なにかと理由をつけては実家に帰っている。音大卒の母親・マリア(松坂慶子)は自宅でピアノを教えながら、女手ひとつで真吾を育ててきた。 真吾は小さな劇団で役者をしているが、生活費は人力車のアルバイトで稼いでいる。一緒に働いている中町恭介(金子貴俊)は同じ劇団の看板的役者。劇団は次回公演に向けて稽古に余念がない。稽古が終われば一同は馴染みの居酒屋に自然と足が向く。真吾はさっきまでの稽古の別れのシーンを自らの引っ越しにダブらせて、涙まで浮かべるものだから他のメンバーはしらけるばかり。その時、外国人窃盗団の被害が続出しているというニュースが流れ、真吾の表情が変わった。それが実家と同じ区内とわかると真吾は店を飛び出した。 真吾は実家の前まで来て、マリアの無事を確認してそっと帰ろうとするが、運悪く近所のコンビニ店主の種田庄二(蛍原徹)に見つかりマリアにも気付かれてしまう。 ある日、真吾が人力車の客待ちをしていると、タクシーを降りたOLの杉浦瞳(篠原涼子)が書類を道にばらまいてしまった。真吾は一緒に拾い、人力車で瞳が向かう先へ送り届けてあげた。真吾は瞳が仕事相手の店長に頭ごなしに怒鳴りつけられているのを見て黙っていられず、店長に食ってかかった。 瞳は都内のレストランチェーンのスーパーバイザーで、仕事はできるが恋愛にはまったく縁がない。そんな瞳が自分のために一生懸命になってくれた真吾に一目惚れして・・・。
52分 · 2004年10月5日
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