“東京ビアトリス総合大学付属高校”に転入初日、吉村護を待っていたのはまさに運命の出会い。季節はずれの秋の桜という幻想的な景色の中に佇む、絶世の美少女、鷹栖絢子に突然告白されてしまう。しかし彼女は、世界的に有名なビアトリス使いであり、「魔女ベアトリーチェ」や「ビアトリスの死天使」などの異名を持ち、校内でも恐れられている存在だった。
絢子の開発した『アストラル・ファイア』が盗まれてしまった!もっと絢子のことを知るためにも…と、絢子と二人で犯人の捜索に乗り出すことになった護。犯人捜索のさなか、生徒会の面々による愛ある応援(?)を受けつつ、ファミレスで絢子が護に『あ~ん』してみたり、なにやらデートっぽい感じでドキドキな二人だったのだが…。
アストラル・ファイア奪還事件を乗り越え、晴れて校内公認カップルとなった護と絢子。絢子が護の家までお迎えに来たり、屋上で絢子の手作り弁当を食べたりと、なかなか恋人らしいシチュエーション満載の二人。しかし、そんなことでは納得しないおせっかいな奴等(生徒会)の魔の手が護と絢子の身に迫っていたのだった…。
もうすぐ学園祭、護は絢子と一緒に過ごす初めての学園祭を楽しみにしていた。そんな中、学園祭で公演予定の演劇『眠れる森の美女』のヒロイン役の部員が風邪で倒れた事で、生徒会役員兼演劇部の瑤子と杏奈から、ヒロイン代役として絢子、さらに絢子を納得させる為として、王子役の出演依頼をされる護。断りきれない護は、絢子の説得を任される破目に。
学園祭で公演する劇の練習中に突然熱を出して倒れてしまった絢子。医者から数日安静と告げられ、『眠れる森の美女』を演じることはおろか、護と学園祭を過ごす事も不可能になった絢子。護はビアトリスを使ったある解決策を思いつくが、その方法は絢子の身に大きなリスクを伴うものだった。
最近、絢子の態度がおかしい。日課の送り迎えもなくなり、妙によそよそしく隠し事でもあるようなそぶりまで垣間見える始末…。積み重なる不安に落ち込む護に、摩耶はスキー旅行を提案する。別荘に向うバスの中でこれを機に再び絢子との楽しい時を取り戻せればと秘かに想う護だが、その時謎の美少女とその手下がバスを尾行してきていた。