「ラ・ロハの挑戦:4度目の栄光への道」は、スペインのスポーツ史上最も驚くべき偉業を成し遂げた代表チームに密着したドキュメンタリー。エネルギッシュな4つのエピソードを通し、性格の大きく異なるサッカー選手たちがチーム一丸となり、息をのむような熱戦を繰り広げる姿を追っていく。
エピソード1
家族
はたから見れば不安だらけにも思える状態でドイツへと乗り込んだスペイン。ロドリやカルバハルは長いシーズンを戦い抜いて疲労困ぱい。ウナイ、ダニ・オルモ、ペドリなどの主力選手は負傷でコンディションを落とし、最年少のラミン・ヤマルやニコ・ウィリアムズは経験不足から世間に疑問を抱かれていた。さらに、モラタやラポルテなどのベテランは再び力を証明しなければならない。
エピソード2
全てを覆す躍進
ニコをはじめとする選手たちの躍動で、疑問の声は小さくなっていった。そんな中、ロッカールームでは“欧州王者になるぞ!”というモラタの力強い叫びが選手たちの心を奮い立たせ、破竹の勢いでベスト16へ進んだチームの士気はさらに高まっていく。今回、グループステージを3戦全勝で勝ち抜いたのはスペインのみだった。しかし、そんな彼らを今大会のサプライズ的存在、ジョージアが待ち受ける。
エピソード3
パパのゴール
“ユーロは瞬間の積み重ねだ”と語ったロドリには未来が見えていたのだろう。今大会で重要な瞬間があるとすれば、ミケル・メリーノが値千金のプレーを見せた時だ。ミケルはダニ・オルモからの完璧なクロスを驚異的な跳躍でゴールに沈め、スペイン中に大興奮の渦を巻き起こして信頼を勝ち取った。そしてドイツを破ったスペインは、フランスとの準決勝へと駒を進めていく。
エピソード4
最も美しいダンス
ウナイ・シモンの手首の負傷、ククレジャという風変わりな選手のキャラクター、ニコとラミンの飾らない姿、そして主将モラタとチームメイトの上下関係、その全てが決勝戦を目前に1つにまとまっていく。一方、大一番を前に選手たちが自然体で過ごす中、家族や国は大興奮に包まれていくのだった。