リトルハピネス

春風（チュンフォン）高校で３年生に進級する方一凡（ファン・イーファン）と季楊楊（ジー・ヤンヤン）は、大学受験を控えているにも関わらず成績が振るわず、学校側に問題視され留年を提案されてしまう。叔父・劉錚（リュウ･ジェン）に借りたフェラーリに乗って登校した季楊楊は方一凡と喧嘩になる。季楊楊は長年、父親と母親の仕事の都合で、母方の親戚と一緒に暮らしていたが、ようやく両親と一緒に暮らせるようになったため、叔父と母親が引っ越し先を探しに行く。©Linmon Pictures

高校の受験激励会で、方一凡（ファン・イーファン）の父親・方圓（ファン・ユアン）は、季楊楊（ジー・ヤンヤン）の父親・季勝利（ジー・シェンリー）と再会を果たす。２人は高校時代の友人だった。季楊楊は激励会の途中で学校を抜け出し、カート場で今さら両親と一緒に暮らしたくない心情を叔父・劉錚（リュウ･ジェン）に吐露する。一凡の母親・董文潔（トン・ウェンジエ）は、息子の担任の李（リー）先生から学校の方針で留年は取り消しになったと聞き、息子と共に大学受験に挑む決心をする。©Linmon Pictures

方一凡（ファン・イーファン）の母親は甥の林磊（リン・レイ）を家に迎える。母親を亡くし、継母と暮らしていた磊は成績優秀で、街中で教科に関わりのある事象に夢中になり、２度も失踪していまう。季楊楊（ジー・ヤンヤン）は引っ越しをして、長年家を空けていた両親との同居が実現したが、親子の関係はどこかぎこちない。喬英子（チャオ・インズ）の母親は受験の息抜きにと娘と映画館へ行くが、その映画を英子は既に観ていたことが発覚。母親は時間の無駄だと憤り、母親をその映画で楽しませたかった英子と、互いの思いやりがすれ違って衝突する。©Linmon Pictures

福建から北京の方（ファン）家に迎えられた林磊（リン・レイ）を方家は全面的にサポートするが、深夜になると磊はスマホに向かって他界した母親に話しかけ、最高の大学に行ってほしいという母の願いを今一度胸に刻む。家族３人で暮らし始めた季（ジー）家では親子の溝が埋まらないが、父親の家事参加や団らんへの想いを感じた季楊楊（ジー・ヤンヤン）にわずかな変化が見え始める。喬（チャオ）家では母子共に映画の不愉快を引きずるも、他の映画を観に行く約束をして打ち解ける。©Linmon Pictures