大江大河3 歳月は歌の如く

彭陽農薬工場に配属された宋運輝は早速技術調整の成果を挙げるが、彼が工場長に就任する前に生産された農薬が原因で死傷者が出てしまい、責任を問われる。雷霆集群設立に向けて奔走する雷東宝は、身内の雷正明と史紅偉の不正を暴く。

雷霆集群の立ち上げに際し、出所したばかりの雷東宝は見張り役の宮書記をつけられる。農薬事件の調査班が工場の従業員を疑い、宋運輝は設備を疑う中、工場の従業員が怪しい動きを見せる。

楊巡は、自分の事業のために資金をかき集めて心労で他界した母親をめぐって、妹の楊邐と心の壁が出来ていた。雷霆集群に合併された元工場長たちは、厳格な基準を求める雷東宝に不満を抱くが、宮書記が仲を取り持つ。

事業の拡大を決心した楊巡は、梁思申との資本提携に動き出す。梁思申から海外の環境中毒の事例を聞いた宋運輝は、自社産の農薬ではなく現地の地下水汚染が原因だったことを突き止める。

農薬工場の疑いを晴らした宋運輝は、雷東宝、楊巡、梁思申と久々の再会を果たす。私利私欲のために雷霆ブランドを傷つけかねない行動を取る元工場長たちに、宮書記は毅然と対処し、元工場長たちの告発を受けて県から責任を問われた雷東宝をも守る。

雷東宝は現地のゴロツキの脅しに屈さず、省の事業入札に動き出す。国の政策で毒性の強い農薬の使用が禁止され、彭陽農薬工場も閉鎖リストに入り、宋運輝は路元司長の誘いに応じ、15社の化工企業を合併する国昊の立ち上げに参画する。