美山しずく(仲里依紗)は、青林大学付属病院に勤務する１年目の研修医。これまでいくつかの診療科での研修を終えてきたしずくは、１０月から同期の研修医・矢沢圭(林遣都)、真中潤一(増田貴久)、小岩井陽菜子(大政絢)、新城紗知(石橋杏奈)ら４人と共に、救命救急医療の最前線である救命センターに配属される。そこでは、研修医を医者とはみなさない宮島一樹(小澤征悦)、田淵育男(古田新太)、香澄弥生(須藤理彩)ら、腕も経験も豊富な指導医たちが待ち構えていた。そこでしずくは、初日からいきなり当直勤務という洗礼を受ける。そして静まりかえる夜中の医局に、救急を知らせるホットラインが鳴り響く。しずくは香澄から自殺未遂の救急常連患者・山下夏希(山下リオ)の処置を命じられるが、暴れる夏希に苦戦して処置出来ず、香澄に厳しく叱責される。そんなしずくにさらに追い打ちをかけるように、次々と容赦なく患者が運び込まれ、この先“意地”だけではやっていけないことを、しずくは改めて痛感する…。

救命救急に配属されて早々、めまぐるしい研修生活が始まったしずく(仲里依紗)ら５人の研修医。早速、真中(増田貴久)は自分が当直時の外来診察で、検査を受けてもらえないままに帰宅させてしまった沢田巌(平泉成)という初老の男が、再び急患で運び込まれてきてしまい、香澄(須藤理彩)から指示を仰がず行動したことを厳しく叱責され落ち込んでしまう。そんな中、それぞれ担当の指導医が決まり、矢沢(林遣都)と紗知(石橋杏奈)は田淵(古田新太)に、真中と陽菜子(大政絢)は香澄につくことに。そしてしずくは「医者に向いていない！」と言い放たれた宮島(小澤征悦)からなぜか指名され、指導を受けることになる。田淵の下に就いた矢沢と紗知は、腹痛を訴えて運ばれてきた中年男性・神田(野間口徹)の診察に立ち会う。CT検査の結果、神田は腸壁に異常を生じていることが判明するが、なんとその原因は神田が磁石を飲み込んでいたことだった。田淵は磁石を取り除く手術をすることに…。一方、しずくと宮島は腹痛を訴えてやって来た若い女性患者・キヨミ(水崎綾女)を診察する。付き添って来た恋人のケンジ(鈴木亮平)は、キヨミが食あたりでも起こしたのではと心配するが、実はキヨミは妊娠していた。しかも、腹痛はなんと陣痛によるものだった。ケンジとキヨミの話から、しずくたちはお腹の子がケンジの子供ではないと気付くのだが…。 ※作品のオリジナリティを尊重し、放送当時のまま配信いたします。

救命救急センターでは研修医たちが指導医の田淵(古田新太)と専修医の前田一平(荒川良々)から、月一恒例のグループ会と称した飲み会への強制参加を命じられる。しかも、しずく(仲里依紗)は飲み会の幹事を一方的に命じられ、辟易していた。そんな矢先、自宅の階段から落ちて負傷したという老女・川上フミ(宮内順子)が救命センターに搬送される。初療室でフミの処置を行っていた宮島(小澤征悦)としずくのもとに、フミの息子である哲治(小野武彦)とその妻・順子(木内みどり)が現れる。しかし、２人はしずくの前で激しい言い争いを始めた上に、なんと順子は哲治に離婚すると言い出した。その後、しずくは院内のベンチに佇む順子から、最近、哲治が別人の様に変わってしまったと愚痴られるが、上手く返す言葉を見いだせず困惑する。数日後、しずくは哲治に、フミの今後の対応について説明し別れるが、その後、哲治が病院内の売店で警備員と揉めている姿を目撃。哲治の様子にある疑念を抱くしずく。一方、紗知(石橋杏奈)はしずくや陽菜子(大政絢)、矢沢(林遣都)らと乗り合わせた院内のエレベーターで、数日前に偶然再会した幼なじみの河野リカ(相葉香凛)と再び遭遇するが…。

久しぶりに休日を迎えたものの予定もなく、趣味のキックボクシングしかすることが見当たらないしずく(仲里依紗)。ところが、スパーリングを終えた帰り道に体調を崩し倒れこむ少女・上野ルカ(杉咲花)と遭遇し、しずくは搬送されるルカに付き添って救命救急に出勤する。ルカは田淵(古田新太)により、若い子によくある神経調節性失神と診断される。しかし、迎えに来た母親の薫(若村麻由美)から、仮病を使っているのではと叱責され、ルカは帰って行く。翌日、ルカは学校の朝礼中に同様の症状で倒れ、再び救命救急へ搬送されてくる。しずくは宮島(小澤征悦)とルカの診察に当たるのだが…。一方、研修医の中で一番クールな矢沢(林遣都)は自分に会うことを目的に、病を装って頻繁に来院する詐病患者の高村志津(加賀まりこ)に手を焼いていた。そんなある日、志津は矢沢に一つだけ願いを聞いてもらいたいと言い、「水族館へ連れて行って欲しい」と申し出る。